野田佳彦首相が消費税率の引き上げを柱とする社会保障と税の一体改革の素案を発表したことに対し、公約違反などの批判があがっている。確かに民主党は09年の総選挙で、消費税増税をしないことを公約したばかりか、その議論もしないとまで言い切って政権の座についた。それを考えると、この段階での消費税増税の決定が、あからさまな公約違反であることはまちがいない。しかし、仮に政党がある政策を公約したとしても、その後