イザというときにiPhoneやXperiaを1秒でも早く充電させる3つのポイントの活用裏ワザ

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寝る前にスマートフォンの充電を忘れて、翌朝、目が覚めたらバッテリー残量が残り数パーセント!
こんな経験を一度はしたことがある人も多いだろう。
こうした状況になると、朝の忙しい中少しでも充電させたが、20%程度しか充電できずに、いつ電源が切れるかわからないスマホを握って家を出るのは、なんとも不安なものだ。

筆者も旅行や出張先でホテルからチェックアウトをする際に、充電を忘れてしまい、バッテリー残量のほとんど残っていないスマートフォンを少しでも早く充電させるのにやきもきしたものだ。

実は、この充電時間は、ちょっとした気遣いで効率が良くなる。結果として、急いで充電したいときの時間短縮につながるのをご存知だろうか。この方法はiPhoneでもXperiaなどのAndroidスマートフォンでも利用可能だ。

●電源を切るかフライトモードが最も早く充電できる
まず、お知らせしておきたいのがスマートフォンは何が最も多くのバッテリーを消費するかである。
ディスプレイは最も多くの電力を消費するだろうし、ゲームアプリも同様である。したがって、充電中にディスプレイをオフにし、アプリを使わないで置いておく人も多いだろう。

しかしあまり知られていないのが、通信や同期に多くのバッテリーを消費しているということである。

したがって、1秒でも早く充電したい場合はスマートフォンの電源を切ってしまうのが最も早く充電できる方法となる。しかしながら、iPhoneは電源を切っていてもLightningケーブルを接続すると電源が自動で入るようになっているので電源オフで充電ができない。その際に便利なのが、「フライトモード(機内モード)」だ。電源こそ入っているが、一切の通信をさせないモードであれば、充電効率はグッと良くなる。


iPhoneでもAndroidでもフライトモード(機内モード)で通信をシャットダウンできる


なお、電源を切る、フライトモードにするという方法は通信をシャットダウンしてしまうため、相手からのメールも電話も受け取ることができなくなってしまう。連絡待ちが必要な場合などは使用しないなど、状況によって使いわけよう。

●充電時の温度が効率アップの決めてってしっていた?
スマートフォンに搭載されているリチウムイオン電池(二次電池)は、温度が低すぎても高すぎても充放電の効率が下がってしまう。
Appleによると、室温22℃程度での充電するのが最も効率が良いそうだ。Xperiaなどもリチウムイオン電池またはリチウムイオンポリマー電池を採用しているが、適正温度はほぼ近しいものとなる。したがって、温度が上がりすぎる、または下がり過ぎることの無いように充電してあげることで効率もあがり充電にともなう時間も短くなるというものである。

スマートフォンは充電時に熱を持ちやすい。したがって、充電中はスマートフォンケースを外しておいたり、冷えたテーブルに置いたりするなど、温度にも気を使うことで充電速度も良くなるだろう。

●急ぐ時はパソコンのUSBはダメ!コンセントから充電しよう
スマートフォンを充電する方法はいくつかあり、主な方法としてはコンセントからの充電(ACアダプタ)や、パソコンからの充電(USB)などがあるが、より早く充電したい場合はパソコンのUSB経由よりもコンセントのACアダプタを使って充電しよう。
理由としてはパソコンの機種や仕様にもよるが、一般的には充電に必要な電流がACアダプタよりも少なく抑えられているためである。また、一部のAndroidスマートフォンには非接触充電(Qi)に対応しているものもあるが、これも現在の規格ではコンセントより充電速度が早い製品ではない。したがって、ACアダプタで充電するのが最も早く充電できるといえる。

さらに、最近のモデルでは急速充電に対応したモデルも存在し、急速充電対応ACアダプタを持っている場合はそれを利用することで1時間に80%程度充電させることも可能だ。もし持っているスマートフォンが対応機種であった場合、対応ACアダプタも必要となるが積極的に活用しよう。


急速充電対応ACアダプタ「NTTドコモ ACアダプタ04」


ここまで説明した「通信」「温度」「電源」というたった3のことがらに気をつけることで、万が一充電を忘れてしまった忙しい朝にも効率よく充電できるようになるだろう。ぜひとも身につけておきたいミニテクニックだ。


布施 繁樹