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12月20〜23日に開催された「第8回 大阪モーターショー」。国内外の自動車メーカーが自慢のモデルを展示する中、ひときわ大きな注目を集めた新型モデルがあった。SUBARU「LEVORG(レヴォーグ)」だ。東京モーターショーでワールドプレミアを飾って以来、「スバリスト」やツーリングワゴンのユーザー、さらにはスポーツカーファンまで大きな驚きを与えた注目のブランニューモデルである。

SUBARUといえば、伝説的なまでの人気を誇った「LEGACY(レガシィ)」のイメージがいまも強いが、この日本を代表する名車は、ツーリングワゴンの本場である米国で日本以上に人気が高く、現行モデルは米国向けに開発されている。つまり、ボディが大きいのだ。そこで、日本の道路環境にちょうどいいサイズの「日本専用LEGACY」を開発することになり、生まれたのが「LEVORG」ということになる。ちなみに、同車のキャッチコピー「25年目のフルモデルチェンジ」とは、「LEGACY」誕生から25周年を意味している。

ただし、こうした経緯から想像するよりもはるかに、「LEVORG」は力を込めて開発された様子。米国でも多くのモデルで増産が追いつかないほどの人気を博し、国内でも「XV」などが好調。波に乗るSUBARUが、攻めに攻めて開発したのが「LEVORG」なのだ。

大阪モーターショーでの「LEVORG」の注目度の高さは特筆すべきものがあった。世界初公開された東京モーターショーから約1カ月のタイムラグがあるにもかかわらず、むしろその時間が「レヴォーグ」への期待をかき立てたようで、東京モーターショーをも上回る来場者からの熱い視線を感じた。東京では、「SUBARUの新型車はすごいらしい」といった好奇心による注目だったが、大阪では、「予約するべきかどうか、実車を見て決めたい」というレベルにまで醸成されていたのだ。

事実、「SUBARUの新型車はどこにあるの?」とスタッフに尋ねながら、明らかに「LEVORG」目当てで来た人を何人か目撃した。SUBARUブースは会場の入口からかなり遠い場所にあったのだが、他のブースには目もくれず、SUBARUブースをめざして足早に歩く人も多かった。ブースには2台の「LEVORG」が展示されていたが、どちらも近づくのが難しいほどの盛況ぶり。50代のユーザーを想定しているという「LEVORG」だが、若い人の姿も多いのが印象的だった。

「LEVORG」の発売は2014年春の予定だが、まだ数カ月の時間があるにもかかわらず来場者の目がシビアだったのは、年明け早々の1月4日に先行予約が開始されることも理由だろう。いち早く納車の喜びを味わうために予約は必須。その前に実車を見たい人たちが、大阪モーターショーというチャンスを逃すはずはない。

先行予約開始に先立ち、「LEVORG」の新しいCMがスタートし、ウェブサイトもリニューアルされている。申込みを考えている人は、さらなる情報収集のためにも、ウェブサイトを一度チェックしてみるといいだろう。

(山津正明)