『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』 TM & (C) 2012 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
 アメリカで、その年度の「サイテー映画」に授与されるゴールデンラズベリー賞(通称・ラジー賞)。第33回を迎える今年も、アカデミー賞授与式の前日である日本時間2月24日に受賞結果が発表された。
ゴールデンラズベリー賞とは
映像製作・映画宣伝のジョン・ウィルソン氏が1980年に設立。アカデミー賞授賞式の前夜、ハリウッドのルーズヴェルト・ホテルで発表される。受賞者は8mmフィルム缶の上に金色のラズベリーをかたどったトロフィーが与えられる。略称である「ラジー(razz)」とは、アメリカ英語で、からかう、侮辱する、無礼を働くという意味が由来。設立当初は、正真正銘の「最低映画」が選ばれていたが、近年は輝かしい実績に見合わない、とんでもない役柄を演じた俳優や、前評判と成績のギャップが激しい人気作が受賞することが多い。

「第85回アカデミー賞&第33回ゴールデンラズベリー賞」特集ページ

本年度ラジー賞最多受賞となった作品は、ヴァンパイアロマンス超大作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』で、10部門中7部門で「サイテー映画」の栄冠に輝いた。これまで『トワイライト』シリーズは何度もラジー賞候補となっているが、単独で受賞したことはなく(一昨年度は『エアベンダー』に同時出演したジャクソン・ラスボーンが助演男優賞を受賞)、シリーズ最終作で見事に終の美を飾った。

また、昨年度は『ジャックとジル』で全部門制覇を成し遂げたアダム・サンドラーが、『That's My Boy(原題)』で主演男優賞を獲得、人気の健在ぶりを示した。ただし『That's My Boy(原題)』は主演男優賞、脚本賞の2部門のみの受賞に終わっている。

6部門7ノミネートとなり、日本のバトルシッパーたちの熱い声援を受けていた『バトルシップ』は、助演女優賞でリアーナが栄冠に輝いたが、1部門のみの受賞となっている。バトルシッパーVSトワイライターVSアダム・サンドラーの「サイテー映画」争いは、トワイライターに軍配があがった。

以下は全ノミネート作と受賞作品。

全ノミネート作品(★は受賞作)

最低映画賞

★『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
・『That's My Boy(原題)』
・『バトルシップ』
・『The Oogieloves in Big Balloon Adventure(原題)』
・『ジャックはしゃべれま1,000(せん)』

最低監督賞

★ビル・コンドン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
・ショーン・アンダース『That's My Boy(原題)』
・ピーター・バーグ 『バトルシップ』
・タイラー・ペリー『Good Deeds(原題)』「Madea’s Witness Protection(原題)』
・ジョン・パッチ『Atlas Shrugged: Part II(原題)』

最低主演女優賞

★クリステン・スチュワート『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』 『スノーホワイト』
・キャサリン・ハイグル『ラブ&マネー』
・ミラ・ジョボビッチ『バイオハザードV リトリビューション』
・タイラー・ペリー『Madea’s Witness Protection(原題)』
・バーブラ・ストライサンド『The Guilt Trip(原題)』

最低主演男優賞

・ロバート・パティンソン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
★アダム・サンドラー『That's My Boy(原題)』
・ニコラス・ケイジ『ゴーストライダー2」『ハングリー・ラビット』
・エディ・マーフィ『ジャックはしゃべれま1,000(せん)』
・タイラー・ペリー『バーニング・クロス」 『Good Deeds(原題)』

最低助演女優賞

・アシュリー・グリーン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
★リアーナ 『バトルシップ』
・ブルックリン・デッカー 『バトルシップ』『恋愛だけじゃダメかしら?』
・ジェシカ・ビール『Playing For Keeps(原題)』 『トータル・リコール』
・ジェニファー・ロペス『恋愛だけじゃダメかしら?』

最低助演男優賞

★テイラー・ロートナー 『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
・ニック・スウォードソン 『That's My Boy(原題)』
・バニラ・アイス『ザッツ・マイ・ボーイ』
・リーアム・ニーソン『バトルシップ』『タイタンの逆襲』
・デビッド・ハッセルホフ『ピラニア リターンズ』

最低スクリーンアンサンブル賞

★『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
・『That's My Boy(原題)』
・『バトルシップ』
・『The Oogieloves in Big Balloon Adventure(原題)』
・『Madea’s Witness Protection(原題)』

最低脚本賞

・『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
・『バトルシップ』
★『That's My Boy(原題)』
・『Atlas Shrugged: Part II(原題)』
・『ジャックはしゃべれま1,000(せん)』

最低リメイク・パクリ・続編賞

★『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
・『ゴーストライダー2』
・『ピラニア リターンズ』
・『Red Dawn(原題)』
・『Madea’s Witness Protection(原題)』

最低スクリーンカップル賞

・『新・三バカ大将 ザ・ムービー』の「ジャージー・ショア』のキャスト2人
★『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』のマッケンジー・フォイ&テイラー・ロートナー
・『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』のクリステン・スチュワート&ロバート・パティンソン
・『Madea’s Witness Protection(原題)』のタイラー・ペリー&彼の女装した姿
・『That's My Boy(原題)』のアダム・サンドラー&アンディ・サムバーグ、レイトン・ミースター、またはスーザン・サランドン

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