21日のヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、クルージュと対戦するインテル。ファーストレグはFWロドリゴ・パラシオの2得点で2−0と勝利している。セカンドレグを前に、アンドレア・ストラマッチョーニ監督はチームを鼓舞した。

「監督交代へのプレッシャー? このレベルの指揮官がそういうことを考えたら、始まる前から終わりだよ。プレッシャーは大きい。我々は日曜の試合を落とした。批判されるのは普通のことだ。だが私は、明日の試合、そしてダービーでも、我々がうまくやれると思っている。インテルを指揮する素晴らしさと大変なところは、この素晴らしいチームを指揮し始めた初日から、このプレッシャーがあることだよ」

「インテルは試合ごとに考えていかなければいけないと思う。我々はベストメンバーでクルージュ戦(ファーストレグ)を戦い、フィオレンティーナ戦ではそのときの消耗ぶりが代償となった。だが、我々の目標はラウンドを突破することだ。簡単ではないだろうし、決まっていることでもない。それからダービーのことを考えよう」

2−0とリードしているインテルだが、攻撃を諦めることはないという。

「(ファーストレグでは)前線の3人の攻撃陣でクルージュを苦しめたと思う。(アントニオ・)カッサーノとパラシオ、そして(フレディ・)グアリンだね。明日は後半だ。ファーストレグで気に入ったクルージュの選手? イボ・ピントとルイ・ペドロだ。インテルはとても集中してピッチに向かわなければいけない。特に、守るために試合に臨んではいけないよ。ファーストレグが0−0で終わったかのようなつもりで戦わなければいけない。ゴールを決めることで、すべてがより簡単になるんだ」

フィオレンティーナ戦の黒星を振り返らないわけにはいかない。

「フィオレンティーナは素晴らしいパフォーマンスだったが、我々の疲労も大きな要素だったと思う。ラツィオのことを見れば、ELでの消耗がリーグ戦でいかに響くかが分かるだろう。8月からこの大会を戦い始めた我々にとっては、なおのことだ。このまま代償を払い続けるのであれば、評価をしていく必要がある。我々は勝ち上がりたいと思っているが、競争力のあるチームであることと、良い状態でダービーに臨むことをミックスさせなければいけないんだ」

「問題は、(ELでは)登録している選手が減るから、ローテーションの可能性がより減るという点だね。パラシオはスペースを突くというそのプレースタイルからも、より注意して管理しなければいけない。欧州では攻撃陣に彼とアントニオしかいない。彼らのマネジメントを考慮しなければいけないのは明らかだよ。ただ、彼らがウチの攻撃の危険度を表すんだ。どちらか、あるいは2人ともがプレーするかで、危険度は変わる。我々はうまく代案を見つけなければいけない」

ストラマッチョーニ監督にとって、メルカートはオプションにないようだ。

「インテルは将来に向けてすごく仕事をしていると思う。これは変化の、改革の1年目なんだ。今はメルカートも閉まっているし、私は今のことだけ、クルージュ戦のことだけ話したい」

そのクルージュとのセカンドレグでは、MFリカルド・アルバレスに出場機会があるだろう。

「リカルドに関しては、2種類の考え方をしなければいけないと思う。彼に対する私の評価は、強調する必要もない。一方で、練習で見せている素晴らしいクオリティーを、試合のピッチでは見せていない。ただ、夏の手術以降、彼はコンスタントにプレーできなかった。トリデンテによって少し見えにくくなったこともある。もう少しコンディションに運があれば、その価値をすべて見せられるはずだ。彼は練習で我々に見せていることを、試合でも見せなければいけない」