大人のカレーをいただいてきました。

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今、話題の秋元康だが、実はこんな発言を残しているらしい。
「よく思い出してごらん。中学生の頃、本当に毎日が楽しかった? 高校生の頃、本当に毎日が充実していた? 高校を卒業した頃、毎日がキラキラ輝いていた? そんなことはなかったはず。当時は平凡で退屈な日々が続いていたんだ」
確かに。私は、いつも思っていた。「早く大人になりたいなぁ」と……。

そして、大人になった。そして、役得がやって来た。マンモスカレーAKIBA店(東京都千代田区)では、1月25日より「18 歳未満お断り、女体盛りカレー」の提供を始めているらしい。

気になりません? この「女体盛り」なる響き。しかも18歳未満禁止である。そこで早速、特設サイトにて登録を試みました。これを済まさないと「女体盛りカレー」を食べることができないらしいから。
はい、登録いたしました! ……と同時に、登録完了を通知するメールが送られてきた。詳しくは書かないが、これがまたいかがわしいのだ。何を、こんな下品な内容のメッセージを書き連ねてるんだという。
兎にも角にも、後は食べに行くだけである。

はい、そんなこんなで同店に辿り着きました! 日時は2月上旬のお昼時。もちろん、店内はお客さんでゴッタ返している。……のだが、「女体盛りカレー」らしきメニューを食べている人はいない。
じゃあ、私が頼もうかな。スイマセン! 女体盛りカレーを1つ。

ちなみにこの時、登録時に送られてきた通知メールを見せなければいけない。……何と表現すれば良いのだろうか。思わず、あるシチュエーションが蘇ってくる。R指定のビデオを借りるときに、免許証を見せている心境に近いのだ。
それにしても、念入りです。マジマジと、5秒は携帯を覗きこまれたように思う。
「はい、確認させていただきました。女体盛りカレーですね!」
ふぅ、何とか審査に通った模様。

ちなみに何度も言いますが、私がカレーを頼んだのは真っ昼間ど真ん中。はっきり言って、混んでます。よって、オーダーしてから結構待ちました。10分は待機したかなぁ。
わかります? こうなると、ハードルは上がる一方なんですよ。どんなドキドキのカレーがやって来るのか……。

「はい、『女体盛りカレー』です!」
やって来ました、普通のカレーが。カレーに白飯。ライスの上には、鶏のから揚げ2つとメンチカツ1個。ちょっと待ってよ! 矢も盾もたまらず、店員さんに聞いてみた。
「これ、どこが女体盛りなんですか!!」(記者)
「食べてもらえれば、わかりますよ(笑)」(店員)
えっ、どう見ても普通なんですけど。

じゃあ、しょうがないからスプーンを手に持ちましょうか。いただきます! ……うん、美味しい。ルーにはとろみがあるし、ライスと絡めたら最高。から揚げもメンチも手頃な大きさで、その存在がマンネリを防いでくれている。絶品B級グルメといった感じでしょうか。
……ん。もしかしたら、こういうことか? 何となくわかってきた。食べ進めていくうちに、腑に落ちていくというか。そうか、そうか。確かに「女体盛り」だった。カレーの量が少なくなっていく毎に、私が段々ムラムラしてくるな……。
しかしどんなカレーなのか、たまらなく言いたい。でも、言えない。なぜなら、登録した人じゃなきゃ食べられないカレーなんだもの。あー、もどかしい! 気になる方はご自身で登録して、是非とも食べに行ってみてくださいね。
でも、ちょっとだけネタバレを。一つだけヒントを挙げるとすれば、完食時がエクスタシーの瞬間です。あと、このカレーには“萌え”もある。アキバだけに。よし、また食べに行こう!

ところで、どうしてこんなメニューを展開しようと考えたのでしょう?
「秋葉原に企画ではなく“事件”を起こそうと思ったからです。一歩踏み込んだ、皆が衝撃を受けるものを作りたかったというのがあります」(同店・茂木店長)
確かに、これは事件だ。何しろ、発売から2週間足らずで約200ほどのオーダーがあったというのだから。メールに登録しないと頼めないメニューなので、そういう意味ではかなり多いと思われる。

そして気になるのは、「女体盛りカレー」をオーダーする客層について。いや、もっとストレートに聞きたい。女性も、このカレーを頼んだりするんですかね?
「女性4人組全員が頼むというパターンもありますし、サラリーマンもいます。あまり属性は関係ないような感じです。『女体盛り』という言葉にリアリティを持っていないので、素直に“シャレ”と考えていただけているようです」(茂木店長)
シャレだと? ムラムラした、私のような人間もいるというのに?

ちなみに登録を済ませると、ロックミュージシャンであるmilktubさんによる楽曲「スポーツカレー マンモスカレーバージョン」の音源(非売品)をダウンロードすることもできるという。
「『スポーツのようにガツガツカレーを喰おうぜ!』といったニュアンスの歌になります。それが当店の指向と合っていたために、今回のコラボとなりました」(茂木店長)
確かにカレーが持つ暑苦しさとパワー、ロマンを表現しきった曲になっていると思う。

カレーもコンセプトもミュージックも買いだ。大人になって良かった。
(寺西ジャジューカ)

※同メニューは2月28日までの期間限定です