湖南省新化県上梅鎮の北渡中心小学校で15日午後1時50分ごろ、男女それぞれ1人の計2人が凶器を持って、3年生の教室に乱入して生徒を襲う事件が発生した。騒ぎを知った校長が現場に駆けつけて生徒を守ったが、負傷して死亡した。中国新聞社などが報じた。

 学校を襲った男女は、生徒1人の家と土地を巡って争いがあった。男女は同生徒を特定して襲ったと見られる。これまでにも、同生徒の祖母が襲われて大けがをした事件があったという。

 殉職したのは楊健一校長。59歳だった。2006年に同校に校長として赴任した。農村部の小学校で、楊校長は学校に寝泊りして生活していた。騒ぎを知って現場に駆けつけ、生徒をさらに傷つけようとしている男女を阻止しようとしたが、自分も攻撃されて死亡した。

 凶器について詳しくは報じられていないが、校長は「切り傷を負った」とされている。襲われた3年生の生徒も重傷を負い、病院に搬送されて集中治療室に収容された。命は取り留める見通しという。

 生徒を襲った男女は逃走した。警察が全力を挙げて身柄を拘束すべく行方を追っているという。(編集担当:如月隼人)