日本時間12月13日午前11時ごろ、海上保安庁の巡視船は中国の航空機「海監」が、尖閣諸島(中国名:釣魚島)上空の日本領空に侵入したことを確認したが、航空自衛隊は、レーダーで中国航空機を補足できなかった。中国網日本語版(チャイナネット)は、日本のレーダー網について考察する記事を掲載した。以下は同記事より。

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 日本はFPS―5もしくは米国製のXバンド長距離監視レーダーを沖縄に配備する計画を立てている。これらのレーダーサイトが建設されると監視範囲が中国内陸部の西安や重慶まで拡大され、その高い能力が垣間見える。このレーダー拠点のカバー範囲は、中国の領土の6分の1を収めることになる。

 日本の4基のFPS―5は、シベリア北部から海南島海口市以南の広い地域を監視することが可能だ。中国の海岸線のすべてが、日本の隙間ないレーダー網に収められ、水も漏らさぬ警戒態勢となる。

 ミサイル防衛システムの構想に基づき、日本は2段階のミサイル迎撃システムの構築を予定している。第1段階では、戦略警戒システムがミサイル飛来を発見後、海上自衛隊のイージス艦に対して「SM―3」による迎撃を命令し、空中での破壊を行う。

 第1段階の迎撃が失敗した場合は第2段階に入り、地対空誘導弾「PAC3」を使用し、飛行最終段階に入ったミサイルを迎撃する。同システムはどの段階に対しても重要な役割を果たすため、日本は同システムの建設を重視している。

 日本のレーダー警戒システムは主に、航空自衛隊の28基のレーダーサイト、12基の移動式レーダー、および海上自衛隊のイージス艦搭載レーダーによって構築されている。航空自衛隊の28基のレーダーサイトは、主にFPS―3を使用している。同レーダーは世界先進水準のフェーズドアレイレーダーで、遠距離・高空の目標物および近距離・低空の目標物に対して高い探知・追跡能力を持ち、ステルス機等の飛行物を効果的に発見できる。(完結)(編集担当:米原裕子)