ベンチャーや企業のトップに立つCEOが毎週やるべき重要なタスクをまとめたチェックリスト「The CEO’s Weekly Checklist」
By TechShowNetwork
お金を集めたり役員を雇ったりと、たくさんの重要事項が肩にのしかかるCEOですが、実際のところ日頃は何を行えばいいのか?ということで、Andreessen Horowitz社の共同経営者の一人であるScott Weissさんが毎週行っているCEOとしての重要なタスクをまとめたのが「The CEO’s Weekly Checklist」です。
The CEO’s Weekly Checklist // Scott Weiss
http://scott.a16z.com/2012/05/14/the-ceos-weekly-checklist/
By seekingthomas
有能な人々を役員として雇ったら、CEOの仕事は彼らに普通ではできないことをするように要求することですが、そのためにScott Weissさんが普段行っていることは以下の4つのポイントです。
・積極的なゴールを設ける
会社として四半期ごとに3つのゴールを設定しますが、個人的にも「誰かディレクターを雇う」「20人の顧客と会う」など、測定可能で具体的なゴールを取り決め、CEOのScottさんに対し直接レポートを提出するようにします。ただ仕事を行うだけでなく、何かを達成することが必要なのです。
・フィードバックを与える
期間ごとの批評に加え、ミーティングの後に「あなたの方法が気に入った」や「それはちょっとやりすぎだね」など常にコメントを行います。暴言は心にとどめておき、具体的かつポジティブなコメントで建設的なフィードバックをはかります。
・毎週スタッフミーティングを行う
これは必ず決まった時に行わなくてもいいのですが、議論し、決定を行う場所が必要です。ミーティング後にはマネージャー全員に決定事項のリストと議論の要点が送られます。
・隔月でスケジューリングを行う
何も邪魔が入らず集中し続けたとして、ゴールについて「どのように手助けできるか」、「チームの中で何が起こっているか」などを話し合うのに約1時間はかかります。ポジティブな調子で、しかし絶えず役員たちに挑み続けて下さい。
◆02:ビジョンを売り込む
By francistoms
資金調達を終えると共同設立者のScott BanisterさんはScottさんに向き直って「僕は君が同じストーリーを少しずつ変えたものを100人に話すのを聞いた。君がこんなにも売り込みに時間を割くとは思わなかったよ!」と言ったそうです。彼の言うとおり、Scottさんはとにかく売り込みを続けました。投資家やアドバイザー、PR会社、初めての顧客、業界アナリストや記者など、ありとあらゆる人々は情熱と共に物語を語ることを要求します。そしてCEOは成功と失敗の転換点となり得る重大な集会において、最前線に立つ必要があるのです。
CEOに重要なのは簡潔な行動、そして成功の「物語」がすぐそこにあることを明確に表現することです。それは語り口と同じく確実で情熱的であることだと捉えられますが、これらの成功している起業家たちが「暗闇の中の光」であることにも言及します。
◆03:意見の食い違いを調停する
By zubrow
Half.comの創設者でありCEOのJosh Kopelmanさんがかつて言ったことに「CEOの嫌なことは、最も優秀な2人の意見が食い違い、そのうち片方に賛成しなければならない時だ」というものがあります。「これらの決定はいつも51%対49%なのに、私は『敗者』を慰めなければならなくなる」とのこと。彼の発言はもっともで、意見の食い違いを調停することは最も難しく、仕事の中でも感情的に疲れるパートです。多くのCEOは決定を先延ばしにしたり、さらに悪いことには妥協を重ねたりしてこのような事態を避けますが、結局のところ、役員同士が定期的に争っていなければ、会社はそこまで攻撃的にはならないとScottさんは信じています。
◆04:現場を歩き回りながらの管理(MBWA)
By edible_plum
MBWA(Management By Walking Around)はScottさんが学生時代に財政学で学んだことのうち、今でも覚えている数少ない頭文字のうちの一つだ、とのこと。彼はこれをマネージメントについての本で読み、シンプルすぎてばかばかしく思ったことを覚えているそうです。数年後、CEOにとってMBWAは本当に重要なことだと信じるに至りました。彼は週に3〜5時間ほどMBWAに費やし、カレンダーにも予定として書きこんでいます。「何をやっているんだい?」と話しかけながら従業員と同じ現場に立つことは、非常に多くの価値ある情報を生み出すでしょう。刻々と変化するビジネスにおいて、多くの困難な要求の最終決定を行う者として、CEOが現場でコードを書いたり顧客と話したりする従業員とつながりを持つことは非常に重要です。オフィスに座っているだけではつながりは得られません。
◆05:顧客と話す
By This Dog Jumps Design
CEOは自分の時間の大体30%を顧客にあてるべきではないか、とScottさんは考えています。しかしこれはかろうじて注文書にサインしたことを覚えているであろうCIO(最高投資責任者)やSVP(シニア・バイスプレジデント)とだけ話していればいいということではありません。居心地が悪くても、実際にプロダクトを使用している人々と話すことが大切だと彼は主張します。データ処理センターの内部の人に「やあ、君は私のプロダクトを気に入っているようだけど、私たちはどんな風にそれを改良すればいいかな?」と話しかけると、彼はバグやその他の問題などから要望を教えてくれるかもしれません。素晴らしいプロダクトのアイデアのいくつかは、そのようなフィードバックをまとめることで得られたものなのです。
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