肩こりが悪化するのは、冬ではなくて夏。その理由は?



肩こりが悪化する時期というと、肩に力が入り体が縮まる「冬」をイメージされるかもしれませんが、「夏」に肩こりが強まるというケースがあります。



夏に肩こりが強まる原因として、夏の気温上昇があります。もともと低血圧症の方は、気温上昇で血管が広がり、血液の流れる力が弱くなり、結果、血流が滞り肩こり悪化へとつながりやすくなるのです。



また、血流が滞ると、疲労物質が流されにくく、栄養・酸素が体の必要なところへ運ばれ難い状態になります。そのため、肩こりも治りにくく、疲労感が抜けないと感じます。



では、どう対処したら良いのでしょうか?血流をよくする次のことを実践してみましょう。





・暑さで食欲が落ちるかもしれませんが、少量でもバランスの良い食事は基本です。



・仕事帰りに一駅分歩いてみたり、テレビを見ながら足踏みをしてみたりと、簡単な運動を生活の中に取り入れてみましょう。



・体調がいまひとつ…と感じた時は、入浴では温まり過ぎずに軽く済ませましょう。



・なるべく心身リラックスできるように、横になりゆっくりと深呼吸をしながら伸びをしたり、好きな音楽を聴いたりとリラックスタイムを設けましょう。



また、下記のようなエクササイズも血流をよくするには効果的です。体調が良い時に行いましょう。

1 あおむけに横になります。

2 左ひざを立てて、右ひざは伸ばしたまま70度くらい拳上しストップし、その位置で脚で小さな円を空中にゆっくり3回描きましょう。

3 拳上したままつま先を、手前(ふくらはぎが気持ちよく伸ばされる程度)⇔床方向 へ数回動かします。

4 同様に左側も行います。

5 最後に両下肢、両腕をバンザイし、大きく深呼吸を3回繰り返します。



(文/檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。