ロンドン五輪・柔道男子66kg級では、海老沼匡が銅メダルを獲得するも、その準々決勝戦(チョ・ジュンホ戦)では、旗判定がやり直されるなど、今も物議を醸している。

日本テレビ番組内では、現地取材を行っている加藤浩次が「現場でも一切説明なく、審判が座って旗を持ち直したので、"えっ、もう一回"っていう空気が実際流れました。ただ、海老沼選手に判定が変わったときに、会場はそれで納得したという感じでしたね。柔道に詳しいお客さんが来ていたので、"そういうことだ"っていうのがわかったんじゃないですかね」とレポートした。

すると、今回の問題について、シドニー五輪金メダリスト・瀧本誠さんは「本来だと畳の上にいる審判がしっかりと判定することが望ましいと僕は思います」という見解を述べたが、場内の雰囲気(ブーイング)により審判団が協議をするきっかけになったという説には、「もちろん、それは違います。試合の流れ、技の効果を見て、海老沼選手の勝ちじゃないかというのが審判委員のほうから挙がったと思う。そこで集まって協議の結果が覆った」と説明した。