優勝候補オランダがデンマークに完封負け…“死の組”で早くも波乱/ユーロ2012

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 ユーロ2012グループB第1節が9日に行われ、優勝候補のオランダがデンマークに0−1で敗れる波乱が起きた。

 序盤から主導権を握ったのはオランダ。素早いパス回しで両サイドからチャンスを作ると、前線のロビン・ファン・ペルシーやアルイェン・ロッベン、ウェスレイ・スナイデルが次々と相手ゴールに迫る。

 しかし、先制したのはデンマーク。24分、左サイドからのクロスのこぼれ球をミカエル・クロン・デリが拾うと、鮮やかなキックフェイントで相手DFをかわし左足でゴールネットを揺らした。

 先制点を奪われたオランダは36分、相手GKのキックミスを拾ったロッベンがドリブルでペナルティーエリア手前までボールを運び、左足でシュートを放つもポスト直撃。43分には、DFのクリアボールを拾ったスナイデルのパスからゴール前でフリーのファン・ペルシーが右足でシュートを放つも、GKの好セーブに阻まれ、1−0とデンマークリードで前半を終えた。

 1点を追うオランダは、後半開始早々からデンマークゴールに襲いかかる。48分のロッベンのシュートは枠を外れるが、50分にはスナイデルのスルーパスを受けたファン・ペルシーがシュート。51分にはマルク・ファン・ボメルが強烈なミドルシュートを放つが、どちらもGKの好セーブに阻まれる。

 得点の欲しいオランダは71分、ナイジェル・デ・ヨングに代えてラファエル・ファン・デル・ファールト、イブラヒム・アフェライに代えてクラース・ヤン・フンテラールを投入。攻撃的な布陣にシフトすると、74分にスナイデルの絶妙なスルーパスからフンテラールがチャンスを迎えるが、これもGKの体を張ったセーブに阻まれる。

 結局30本近いシュートを放ったオランダは、最後までゴールを奪えず試合終了。優勝候補のオランダが敗れ、“死のグループ”と呼ばれるグループBで早くも波乱が起きている。
[写真]=Getty Images