16日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の組み合わせが決定し、インテルはディディエ・デシャン監督率いるマルセイユと対戦することになった。12年2月22日にアウェーでファーストレグを、3月13日にホームでセカンドレグを戦う。

インテリスタの頭には、1993年の決勝でマルセイユがミランを下した場面が残っているだろう。だが、唯一の対戦成績は、インテルにとってうれしくないものだ。2004年のUEFAカップ準々決勝で、マルセイユはインテルに1−0と2勝し、ラウンドを突破している。なお、デシャン監督は04年、チェルシーを率いていたクラウディオ・ラニエリ監督のことも倒している。同監督は抽選結果について、次のように語った。

「満足しているかどうかは、2試合が終わってから言うよ。とにかく大事なのは、心身ともに、どのように試合を迎えるかだ。それに、我々はどのチームとも渡りあえるからね。インテルとマルセイユ、私とデシャン、素晴らしい対決だね。私は04年、チェルシーを率いていたときに、モナコを指揮していた彼に敗れている。今回は雪辱したいね」

マッシモ・モラッティ会長は「幸運だとは思っていない。マルセイユは強いチームだ。たとえ弱いチームだったとしても、私のコメントは変わらないがね」と、謙虚な姿勢を保っており、「去年のシャルケとの経験を忘れていない。マルセイユ戦も、どのような状態で試合を迎えるか次第だ」と語った。

抽選会に出席したフィーゴ氏は、「難しいチームだ。特にサポーターがアツいし、複数の国の選手、特にアフリカの選手がたくさんいるね。とにかく、対戦相手には常に敬意を払うべきだ。我々にも重要な選手たちを取り戻す時間がある。本来のレベルにあれば、うまくやれるだろう。補強? それは会長に聞いてくれ。(エドゥアルド・)バルガス? すごく好きだよ」と話している。

キャプテンのMFハビエル・サネッティも気を緩めてはおらず、次のように語った。

「難しい試合だ。2月にどうなっているかは分からないけど、準備を整えて、調子良く迎えたいね。CLベスト16に進んだということは、それにふさわしいチームということであり、どんなチームであっても過小評価することはできない。代表でチームメートだったルチョ・ゴンサレスは知っている。イタリアサッカーを熟知する指揮官もいるね」

対するマルセイユのギー・ステファン助監督は、「インテルは常にセリエAのビッグで、10年にCLを制覇している。弱いはずがない。戦術的にとても良いチームだ。経験豊富な選手がたくさんいるからね。多くの強みがあり、欧州をよく知る選手たちがたくさんいるだろう。序盤戦では苦しんだが、今は回復してきている。とにかく、欧州での経験が我々より上だ」と語った。