韓国の関税庁が、死産した赤ん坊や生後間もない乳児の人肉から作られた中国産「人肉カプセル」の密輸を摘発していたことが明らかになった。韓国民主党のイ・ゾンゴル議員が関税庁からの資料に基づき明らかにしたもの。韓国の主要メディアが相次いで伝えた。

 イ議員は「社会風習を深刻に害する恐れがある『人肉カプセル』がどれほど国内で流通しているのか、至急把握しなければならない」と指摘し、流通を食い止めるために関税庁による監視の強化が必要と強く訴えた。

 報道によると、韓国関税庁は薬剤市場で「人肉カプセル」が出回っているとの通報を受け、4月から流通経路などの調査に着手していた。番組放送後に取り締まりが強化され、8月9日から29日までの約3週間で、7回に渡って3954錠の密輸を摘発した。

 そのうち、2回分計1400錠あまりは特別郵便で送られたもの。中国から密輸される「人肉カプセル」は郵送で送られるケースや、直接中国から持ち込むケースなどがあり、主に中国出身の韓国居住者らが自ら使用するために持ち込まれるという。

 関税庁は韓国に密輸しようとした中国朝鮮族出身者について調査を進める一方、「人肉カプセル」を国内で取り引きするために持ち込む密輸組織があるとみて流通の経路など、追跡調査を行っているという。

 8月初めには、韓国SBS放送のニュース番組『それが知りたい』で「人肉カプセル」の流通が報じられ、同番組の中国での取材では一般的な家庭で作られるその実態が明らかになり、韓国中にショックが走った。

 「人肉カプセル」は現在、関税法第234条により輸出入禁止品目と指定されている。「最高の滋養強壮剤」というその効能も思い込みの可能性が高いとされる。(編集担当:金志秀)