ルールその1は、「パレルモはトータルフットボールをしなければいけない」。ルールその2は、「すべての試合に勝とうとしなければいけない」。パレルモの新指揮官に就任したステーファノ・ピオリ監督が2日、会見に応じた。パレルモは3日からプレシーズンキャンプを始める。

キエーヴォで問題なく残留を決め、新たな冒険に向かう指揮官について、マウリツィオ・ザンパリーニ会長は「良い印象を受けた。彼の熱意と謙虚さがあれば、一緒にとてもうまくやれるはずだと確信している。多くの指揮官を解任するという、私の“タブー”を打ち破ってくれるはずだ」と紹介した。

一方、ピオリ監督は自らの目標について、「我々はアクティブに、積極的にならなければいけない。すべての選手たちが攻撃も守備も同時にできなければいけないんだ。常に適切な姿勢が必要となる。それがなければ、どこへも行くことができないんだよ。選手たちは常にバランスとクオリティーを失わないようにしなければいけない」と話している。

ザンパリーニ会長は「いつものように、ビッグクラブの後ろにつけ、4位から10位を目指していこう」と謙虚な姿勢を打ち出した。だが実際は、彼はより多くを求めている。ピオリ監督も、真の目標は別にあることを分かっているようだ。

「10位で終わったとしたら、私もザンパリーニ会長も満足できないだろう。パレルモには、素晴らしい仕事をするためのすべてがある。今年からチャンピオンズリーグ出場枠は一つ減ってしまうがね」

一方、チームでは多くの主力選手たちがまだその去就を決めていない。DFマッティア・カッサーニやFWファブリツィオ・ミッコリ、DFチェーザレ・ボヴォ、MFハビエル・パストーレらのことだ。8月の時点で、チームは今のメンバーとは大きく異なるものとなるかもしれない。ピオリ監督はこのことについて、次のように語った。

「タレントとクオリティーを持つ選手たちを指揮したいが、マーケットは始まったばかりだ。ミッコリは重要な存在だが、外せないレギュラーではない。38試合連続で戦えるところを、彼は私に示さなければいけないんだ。(キエーヴォDFアンドレア・)マントヴァーニ? パレルモにふさわしい選手だね」