アトレティコ・マドリーFWセルヒオ・アグエロは移籍を望んでいることを明らかにした。フェルナンド・トーレス、アグエロ、ダビド・デ・ヘア…アトレティコ・マドリーは若くて強いスター選手たちを失いつつある。22歳と若いアグエロだけに、彼はツイッターを使って自らの公式サイト上で告知するという方法を選んだ。

「僕は自分に忠実で誠実でなければならない。5年が過ぎて、一つのステージが終わったんだ。そして新たなステージの始まるときなんだよ。金銭的な問題ではなく、完全にスポーツ的なことだ。時間をかけて決めたことだよ。問題と向き合って、契約延長のときにアトレティコと協定を結んだ」

アグエロとアトレティコの契約延長は1年前のことで、違約金が6000万ユーロ(約68億9000万円)から4500万ユーロ(約51億7000万円)に変更された。これがすでに、今回のシナリオを予想させるものだった。

「アトレティコに何かお返しするために、契約延長にサインすることを決めたんだ。そうしなければ、僕はフリーとなって、クラブは何も得ることができなかっただろうからね。契約延長をしたときに、クラブは僕に約束した。2011年に僕が去る障害にならない、とね。だからアトレティコには、オファーが届いたら無条件で聞くようにと頼んだよ」

「僕は自分が感じることを言いたい。心から話せば、サポーターたちが僕の立場を理解してくれることを知っているからね。これは別れじゃなくて『また会おう』だ、とか言って偽善的になりたくない。僕らは喜びと落胆を分かち合ってきた。君らのことはずっとハートにとどめておく」

スペインでは、このアグエロの発言は一つの意味でしか捉えられていない。彼は移籍を望んでいるが、街を変えたいわけではないということだ。つまり、レアル・マドリーへ行くということである。レアルのジョゼ・モウリーニョ監督の親友でもある、義父のディエゴ・マラドーナ氏も勧めたことだ。

アトレティコは、アグエロを売却しないと言い続けている。ましてや、レアルには売らないと。これが、先日からアグエロの代理人と交渉しているユヴェントスにとっての望みになるかもしれない。だが、来季のユーヴェはヨーロッパリーグにも出場しない。そこで、マンチェスター・シティでFWカルロス・テベスの代役になるのではないかという見方も騒がれている。そのほかに名前が挙がっているのは、F・トーレスと再会できるチェルシーやバルセロナだ。