2010年最終戦となったローマ戦に敗れたミランは、ドバイでのキャンプとローマ近郊での練習を経て、6日の2011年初戦でカリアリと対戦する。元ミランのロベルト・ドナドーニ監督率いるカリアリとの試合で、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はDFアレッサンドロ・ネスタを欠くことになりそうだ。

ネスタは招集メンバーに名を連ねているが、アッレグリ監督は5日の前日会見で、「アレッサンドロは筋肉に違和感を訴えており、明日の試合に出場するのは難しいと思う」と明かした。指揮官は「明日のコンディションをチェックするよ」と述べているが、どうやらネスタが出場できるとはあまり思っていないようである。

ミランはほかにもFWズラタン・イブラヒモビッチが出場停止なほか、DFジャンルカ・ザンブロッタやMFケヴィン=プリンス・ボアテング、MFアンドレア・ピルロ、MFマシュー・フラミニがケガで戦列を離れている。

それでも、アッレグリ監督は自信を失っていない。こういうときこそ、チームが気迫を見せなければいけないというわけだ。守備ではDFチアゴ・シウバが回復しており、FWアレシャンドレ・パトやFWロビーニョとともにスタメン出場すると見られる。一方で、FWアントニオ・カッサーノはほぼ確実にベンチスタートとなるだろう。

アッレグリ監督はカッサーノについて、「スタメン? 70%の確率で彼はベンチスタートだ。だが、まだスタメンになる可能性は30%ある」とコメント。ロビーニョとカッサーノ、パトが同時にピッチに立つ可能性もあることを示唆さいている。

「解決策は2つある。一つは(クラレンス・)セードルフを中盤に置き、カッサーノとパトの後ろにロビーニョを入れるというもの。もう一つは、(ロドニー・)ストラッセルが中盤に入り、セードルフをパトとロビーニョの後ろに置くというものだ」

「カッサーノは良いトレーニングをしたが、2カ月も試合や練習をしていなければ、調子を取り戻すのは簡単じゃない。90分間プレーするのは難しいだろう。ただ、彼は意欲にあふれているよ。カッサーノにとってはキャリアで最後のチャンスだ。失敗することはできない。今は彼の意欲が重要であり、それを本人は示しているところだよ」

一方、アッレグリ監督はブラジルへ帰国したFWロナウジーニョについて、「このレベルの選手を失うのは、いつだって良いことではない。だが、彼が人生の選択をしたんだ」とコメント。自身に賛辞を送ったベルルスコーニ・オーナーに対しては、「いつだって賛辞はうれしいものだ。彼の言うことは常にしっかりと聞かなければいけない。常に学ぶべきことがあるからだ。良い関係が築けたし、これはとても重要なことだと思う」と語った。