昨今、日本では男性の喫煙率が従来に比べて大きく減少したが、女性の喫煙率は増加傾向にある。先日、新民網などの中国国内メディアで「なぜ日本の女性はタバコを吸いたがるのか」という中国人ブロガーの文章が掲載された。

 文章ではまず、中国人には「喫煙は悪い女性の象徴」という観念があるが、日本では自己主張の手段としてますます多くの女性がタバコを吸っており、経済能力のない大学生までが安くないタバコ代を惜しまない状況であることを紹介した。そして、その理由として、日本の女性が社会の各場面において形のないストレスにさいなまれていることを挙げ、タバコによってストレスを解消せざるを得ないとした。

 文章によれば、日本の女性は仕事と家庭の両方で大きなストレスを抱えているという。現在、日本では既婚女性の就業を奨励しており、これはいい現象であると評価する一方で、「まだまだ不完全な点が多い」と見ている。例えば、就職試験の面接で聞かれる「いつ結婚するのか」「家庭と仕事とどちらが大事なのか」「重要な仕事中に子どもが熱を出したらどうするのか」などといった「残酷」な質問に見られるように、会社は就職して数年で結婚、出産する女性を雇用するリスクを避ける姿勢が見られるうえ、成績が良くてもなかなか男性同様に出世できない現実があると論じた。

 そんな仕事上でのストレスに加え、今なお「家は男の天下」という古い概念を多くの日本人男性が持っている上に、一般的なサラリーマンの給料では家庭を支えきれない状況になっていることから、家事の負担を強いられながらスーパーや飲食店で働いて生活費を稼いでいると指摘。「休憩時間にたった5分間でもタバコの煙に酔うことで、仕事や家庭の悩みを忘れることができるのかもしれない」と日本の女性に同情を示した。(編集担当:柳川俊之)



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