17日に開催されるホームでのセリエA第20節シエナ戦に向けて、ミランは新しいフォーメーションを準備しているようだ。

現在のミランはアタッカー陣の離脱が相次いでいる。レオナルド監督の選ぶレギュラーメンバーで問題がないのは、ロナウジーニョのみという状況だ。クラレンス・セードルフとアレシャンドレ・パトに続いて、マルコ・ボッリエッロもトラブルを抱えている。同選手は16日の練習で走り始める見込みだが、翌日の試合に出る可能性は低い。8日後に開催される首位インテルとのダービーに照準を合わせていると見るのが妥当である。

ボッリエッロは、ここ8試合で先発出場している絶対的な選手だ。最近の試合ではゴールを決めるだけでなく、抜群のポストプレーでチームの攻撃を支えていた。それだけに、彼の離脱は痛い。

そこで、コッパ・イタリア5回戦のノヴァーラ戦で好パフォーマンスを見せていたFWフィリッポ・インザーギに再びチャンスがめぐってくるかもしれない。同じ試合でパートナーを務めたFWクラース・ヤン・フンテラールは、前者に比べてコンディションがよくなかった。

ただし、インザーギが自動的にセンターフォワードに入ることが決まるわけではない。レオナルド監督の起用傾向からも、単純な決定ではないことは確かだろう。右からベッカム、左からロナウジーニョがクロスを入れるミランの攻撃で、二人が中央に構えるという可能性も否定はできないだろう。