新政府がメディア規制を緩めたことで、ジンバブエにようやく言論の自由が戻ってきた。新しい新聞の立ち上げや夕刊の発刊など、メディア競争が活性化することになる。


4月9日、民間のジンバブエ新聞社たちは、メディア規制の緩和に新たにより夕刊を発刊することを木曜日発表した。

ジンバブエの新聞社「ファイナンシャル新聞(the Financial Gazette)」も、夕刊を立ち上げることを秘密裏に計画していたという。新聞社は来週にでも夕刊責任者を募る予定だ。「立ち上げに関する専門的知識や設備、人材などの準備は、ほぼ完了している。」と意気揚々としている。

ジンバブエでは2002年に「ファイナンシャル新聞」がメディアの源となったが、中央銀行総裁やムガベ一派が新聞社を牛耳っていたので、内容は全てムガベによってコントロールされていた。2003年に、ムガベ大統領が唯一の民間業者「デイリーニュース」新聞を発刊禁止して以来、国営新聞1社しか発刊していなかった。

その他、先月には南アフリカにある新聞社が、ジンバブエでも新聞を発刊することを発表した。この新聞経営者はジンバブエ出身で、南アフリカでも複数の新聞を発刊している。ちなみに、彼の発刊する新聞では常にムガベを酷評していた。

新政府の狙いは、メディア規制の解禁による西側諸国からの援助だ。資金提供を喉から手が出るほど欲しがっているジンバブエにとって、クリーンなイメージを持ってもらうことが先決らしい。

日本で言論の自由が許されたのは終戦の時・・・世界でも有数の景観を誇っていたジンバブエは、日本より60年以上も遅れを取っているということか?

(編集部:近藤仁美/From South Africa)

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