宮崎には4万人を超す観客が押し寄せ、連日に渡って多くのメディアを賑わせているWBC日本代表=サムライジャパン。大阪合宿へ進むことが出来る代表28名も決まり、24&25日は、京セラドームで行われるオーストラリアとの強化試合に臨む。

イチロー、ダルビッシュら選りすぐりのメンバーで構成された同代表の中でも、原監督が投手陣のリーダーと期待をかけるレッドソックス・松坂大輔。そんな“平成の怪物”松坂に、日本テレビ系列「SUPERうるぐす」の司会の“元祖・怪物”江川卓がインタビュー。22日放送分では、まさに“新旧怪物対談”が実現した。

近年、韓国に負け越している日本だが、松坂は「兵役免除が凄いモチベーションになっていて、それ以上に恐れるものがないと言うか、勝利に対する執念、日本に対する執念が他のチームより強く感じます」と話し、日本選手にはないメンタル面でのモチベーションが“韓国の強さだ”と語った。

また、原監督が以前、同番組中に「世界のエースの松坂が投手陣の中心になる」と発言したことについては、「そういう立場でもあると思うので、闘う姿勢で皆を引っ張って行きたい」とリーダーの自覚を見せ、さらに、韓国戦での先発が予想される松坂は、日の丸への想いを「中学の時に初めて全日本のユニフォームを着る機会があって、その時は日の丸は格好いいなとか思っていたのですが、五輪、WBCを経験して、メジャーでやるようになって日の丸を強く意識するようになりましたね」と力強く語る。

そして、対談の後半では、江川がメジャー移籍後、松坂の投球フォームが変わっていることを指摘。すると、松坂は「マウンドの固さが関係しているのかもしれないですね」と話し、西武時代と現在のメジャーでは、スパイクの仕様も大きく変えていたことを明かした。

日本時代はスパイク裏の歯が8本だったが、メジャーでは6本に減らし、歯の高さも低くしたという松坂は、その理由を「日本のマウンドは、柔らかいので着地した足の向きが投げていく段階でまっすぐになっていくが、メジャーのマウンドは堅いので着地した足は向きを変えられないから歯を変えた」と力説。スパイクの歯を変えたことで体重移動がスムーズになり、力強いボールが投げられるようになったと付け加えたが、これを聞いた江川は「スクープですね」と満面の笑みを浮かべた。