現地時間の26日にバーレーン代表に敗れたサッカー日本代表。これでW杯アジア3次予選は1勝1敗の勝ち点3となり、グループ2位に後退。結果だけでなく内容も低調で、リズムの作れなかった攻撃やミスの出た守備、あるいは岡田監督の戦術、采配にも非難が集まっている。

そんな28日、日本サッカー協会の川淵キャプテンが同協会公式サイト内にある自身のコラムを更新。バーレーン戦に触れ、「準備は十分だったと思いますが、結果としてそれが反映されていなかったのは残念としか言いようがないです」とダメ出し。「選手個々がやるべきことを最低限、認識してプレーしていたとは思えない」とバッサリ切り捨てた。

また、一部選手から戦術への不満の声が出ていることを意識してか、「戦術云々する以前に、考えて走るということを意識して戦っていたとは言い難い試合でした。残りの10分でなんとか動けるようになり、巻き返しを図っていましたが、その前の80分は何をしていたんだ、と言いたいですね」と、とくに選手たちのプレーぶりに対する厳しい意見が並んだ。

一方で、指揮を執った岡田監督についてはあまり触れていない。「岡田監督のチームが完成するには1年はかかるでしょう」とし、監督のチーム作りに対しては中長期的な視点に立つことを示唆している。

オシム氏から岡田現監督へバトンタッチした数ヶ月、ずっと内包してきたチーム内の混乱を露呈した今回の敗戦。チーム力アップの起爆剤となるか、それとも崩壊の序章か…。その行方は今後の予選で明らかとなるが、岡田監督の宣言した「世界を驚かせるサッカー」への道は、どうやら前途多難なようだ。


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