【ファンキー通信 昭和編】子供の頃のナゾを解明! 「ねるねるねるね」はどうして膨らむのか?

 ネーミングも印象的な「ねるねるねるね」というお菓子、皆さんは覚えていますか? 粉と水を練り合わせていくと色が変化して膨らんでいくお菓子で、その実験めいた仕組みに子供心はワシ掴みにされたものでした。そしてそのストレートすぎるネーミングと、魔女のような老婆が出てくるCMも妙にインパクトがありましたよね。

 今ではもう「ねるねるねるね」を食べることはなくなったけど、どうして練るだけで膨らむのかナゾのまま・・・。子供の頃から抱いていた不思議を解明すべく、調査してみました。

 まず、練るだけでどうしてあんなに膨らむのか? 実はあの不思議な粉には、クエン酸やふくらし粉などに入っている重曹が含まれているのだそう。それに水を加え、混ぜ合わせることで炭酸ガスが発生し、卵白や増粘多糖類(ソースなどに含まれるとろみ成分)と混ざり合ってクリーム状の泡になるというワケなんです。ほほ〜う、なんだか理科の実験みたい。

 そして、「ねるねるねるね」の不思議その2といえば、色の変化! なぜ色が変わるのかというと、phによって色が変化する「色素の性質」を利用しているから。赤キャベツ色素は「アントシアニン系色素」と呼ばれ、酸性、アルカリ性のものを混ぜると色が変化するという性質を持っていて、主に赤キャベツやブルーベリーなどに含まれているものだそう。普段口にしているものが原料になっているとわかれば、小さい子供を持つ親も安心ですね。

 とまぁ、ここまで「ねるねるねるね」のナゾについて説明しましたが、皆さん理解できました? 大人になって振り返ってみると、単純に「楽しい」と思っていたお菓子がこんなにも奥深い科学反応から出来ていると知って、ちょっとビックリ。

 そんな「ねるねるねるね」も今年で生誕19年! CMは2000年から新バージョンに改定されたとのことで、もう懐かしのあの映像が見れないのは残念だけど、今も多くの子供たちに親しまれているそう。今度スーパーで見つけたら、童心に帰って“ねるねる”してみようかな?(坂井あやの/verb)

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ねるねるねるね - 文中で紹介した「ねるねるねるね」の公式Webサイト