12日(木)、UEFAカップ準々決勝第2戦が各地で行われ、セビージャ、エスパニョール、オサスナとスペイン勢3チームがベスト4進出を決めた。UEFAカップでスペインの3つのチームが準決勝進出を果たしたのは初の快挙である。

 第1戦を2−1とした昨年のチャンピオン、セビージャは、敵地ホワイト・ハート・レーンでトッテナム(イングランド)に挑んだ。開始早々3分にマルブランクのオウンゴールというラッキーな形で先制点を手にしたセビージャは、7分にカヌーテのゴールで追加点を奪い、トータルスコア4−1とトッテナムを大きく引き離し、逃げ切り体制に入る。しかし、トッテナムも猛攻を見せ66分にデフォー、67分にレノンと立て続けにゴールを奪い、同点に追いつく。しかし、あと1点及ばず第2戦は2−2のドロー。トータルスコア4−3でセビージャが準決勝進出を決め、2連覇への夢をつないだ。

 ホームでの第1戦で勝利を収めたもののベンフィカ(ポルトガル)に2点を奪われ、スペイン勢の中でも一番厳しい状況に置かれていたエスパニョール。ラ・ルスでの第2戦はGKイライオスの好セーブがチームをピンチを救い、最終的にスコアレスドロー。1点のリードを守り切ったエスパニョールがトータルスコア3−2で準決勝へと駒を進めた。

 アウェイでの第1戦を0−3と大勝し、準決勝進出をほぼ手中に入れていたオサスナは、ホームにバイヤー・レバークーゼン(ドイツ)を迎え余裕の試合運び。62分にはソルダードのシュートを相手GKが弾いたところをフアンルが押し込みゴール。これが決勝ゴールとなり準々決勝連勝、トータルスコア0−4でクラブ史上初の準決勝進出を果たした。

 残りもう1試合、第1戦を0−0で折り返したアルクマール(オランダ)対ベルダー・ブレーメン(ドイツ)の第2戦は1−4でブレーメンが快勝、準決勝進出を決めた。

 準決勝の組み合わせは、オサスナ対セビージャ、エスパニョール対ベルダー・ブレーメンで、第1戦は4月26日、第2戦は5月3日に行われる。5月16日にグラスゴーで行われる決勝カードがスペイン勢同士となる可能性もある。決勝進出を目指し、スペイン勢の熱い戦いに期待したい。

(スペイン通信)