現在市販されているさまざまな無線LANアクセスポイント(無線LANブロードバンドルータとか呼び方はいろいろ)について、その機能について設定を変更するコントロールパネルみたいなものがどれでも付いていますが、それを入れ替えることで使えなかった機能を使えるようにしようというのが無料で利用できる代替ファームウェアの特徴。

今の無線LANブロードバンドルータが数万円クラスの高級機と同等の機能を備えるようになり、さらにそれ以上の機能が付くこともあります。

というわけで、そういうお得な使い方ができる無料代替ファームウェア「Tomato Firmware」を今回は取り上げます。詳細は以下。その他の無料代替ファームウェアも集めてみました。
リンクシスのWRT54G/GL/GSシリーズと、BUFFALOのWHR-G54SおよびWHR-HP-G54で利用可能なのが以下のファームウェア、「Tomato Firmware」。

Tomato Firmware | polarcloud.com
http://www.polarcloud.com/tomato


帯域使用量をグラフ化したり、QoS機能やMACアドレスや日時によるアクセス制限機能、WDS機能、P2Pなど大量のコネクションを使う場合の接続数の大幅アップ、カスタムスクリプト、telbet/sshの利用、DDNS、PPTP、NAT機能などなど、山ほどの機能を搭載しています。

Flashによるわかりやすい画面の解説もあります。

アクセス制限機能


帯域使用量のグラフ化機能、日別や月別で閲覧可能。リアルタイムに見ることもできます。


ワイヤレスクライアントモードに切り替え


このTomato FirmwareはLinuxを利用したファームウェアであり、WRT54GLの公開されているソースコードをベースにしていろいろなコードを追加して機能を付け加えているものだそうで。

動作するバージョンは以下の通り。現在発売されているWRT54G/WRT54GSはバージョンが5.0になっており、利用できないので要注意。バージョンの確認の仕方はこちら

Linksys WRT54G
Linksys WRT54GS 1.0〜4.0
Linksys WRT54GL 1.0, 1.1
Buffalo WHR-G54S
Buffalo WHR-HP-G54

インストールするには、それぞれの無線LANブロードバンドルータの設定画面からファームウェアのアップデートを実行し、その際にダウンロードした「Tomato Firmware」を指定するだけ。利用は自己責任で。

なお、こういった無償で利用可能なファームウェアはほかにもいろいろとあります。自分の手持ちのもので利用可能なものがあるかもしれません。

DD-WRT
http://www.dd-wrt.com/
サポートしている機器の一覧は以下に。
Supported Devices - WRT Wiki

FreeWRT
http://www.freewrt.org/
サポートしている機器の一覧は以下に。
Documentation/TargetSystems - FreeWRT - Trac

HyperWRT Thibor
http://www.thibor.co.uk/

OpenWRT
http://openwrt.org/
サポートしている機器の一覧は以下、めちゃくちゃ数が多い。
TableOfHardware - OpenWrt

Tarifa
http://sourceforge.net/projects/tarifa/

X-Wrt
http://developer.berlios.de/projects/xwrt/

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