【ファンキー通信 カルチャー編】ローゼン麻生のカステラが秋葉原で大人気！

　麻生太郎外相といえば、2006年の自民党総裁選の際、秋葉原にて「自称秋葉原オタクの皆さん」と呼びかけを行うなど、オタクに好意的な人物として知られている。本人も漫画が大好きで、『ローゼンメイデン』という美少女系作品の読者でもあるらしいことから、最近では“ローゼン麻生”“ローゼン閣下”などの愛称で親しまれている。

　そんな麻生外相をモデルにした「太郎ちゃんの牛乳カステラ」が、2006年暮れに秋葉原に登場。これが大変な人気で、品切れ店が続出しているんだとか。発売元は小泉元首相をモデルにした「純ちゃんまんじゅう」を考案したことでお馴染みの菓子メーカー、大藤。麻生外相が牛乳とカステラが好物だということにヒントを得て、商品化したらしい。

　パッケージには麻生外相のイラストとともに、“ローゼンメイデンらしき本”や“ゴルゴ13らしき本”など、麻生外相に縁のあるアイテムが描かれていてとってもユニーク。これで１個525円だというのだから、「アキバ土産に・・・」と思わず買って行きたくなる気持ちもわかる。しかも、美味しそうだし。

　「食の安全面で信頼のおける小さなカステラ屋に製造をお願いしています。当初は“１日240個、売れたら増やす”とのことだったのですが、現在は500〜600個を出荷。秋葉原やその他一部地域でしか販売していないので、『純ちゃんまんじゅう』よりも抑え気味ですが、それでも売れスジ商品であることは間違いないです」（株式会社大藤 大久保社長）

　この商品のアイデアの元は、紛れもなく“麻生外相のキャラ”。アキバで人気だったり、少々口の悪い“ちょい悪オヤジぶり”にピーンと来たらしい。そういえば、麻生外相サイドには商品化の許諾は得ているんでしょうか？

　「事前の申し入れはしませんでしたが、出来上がった商品を福岡県飯塚市にある事務所にお送りしました。後日、『敬意を称します』と書かれたお礼状をいただきましたよ」（同）

　それじゃあもしかして、飯塚市の事務所では「太郎ちゃんの牛乳カステラ」をお茶菓子として使っていたり！？　さっそく事務所に確認してみると、「それはありません（笑）」とのこと。せっかくナイスな商品なのだから、使えばいいのに・・・。

　この商品が造られた背景には、大藤の「麻生外相のキャラを通じて、若い人も政治に興味を持って欲しい」という願いも込められているんだとか。牛乳カステラをパクつきながら、政治について話す・・・なんてのも、オツでいいかも。（安田明洋／verb）