【ファンキー通信】ところで、お賽銭っていくら入れればいいの？

　初詣に限らず、神社などを参拝するときに、「お賽銭」ってどのくらい入れていますか？　よく、「５円」を入れると「ご縁」があるだとか、「45円」を入れると「始終ご縁」があるだとか、また「10円」を入れると「遠縁」で縁が遠のいてしまうからあまり良くないだとか、そんな話を聞きますケド・・・。

　「10円を入れたら“縁が遠のく”なんて、実際にはありえないでしょう（笑）。誰がいつ言い始めたのかは存じ上げませんが、あくまでゴロ合わせであり、願掛け的な意味合いに過ぎないと思いますよ。まぁ、少なくとも明治神宮では、“○○円だといい”ということはありませんね」（明治神宮 広報）

　ちなみに、一般に浸透している前述の「５円」や「45円」のウワサが影響しているのかどうかはわかりませんが、ライブドアリサーチを使って約4000人を対象に調べた「あなたはお賽銭にいくらいれますか」のアンケートでは、「５円以上10円未満」という回答がもっとも多く全体の33％。次いで、「10円以上50円未満」という回答が23％で、過半数が50円にも満たないという結果になりました。

　「お賽銭は多ければ多いほどいいというものではありません。額は人それぞれの心によるもので、あくまでも気持ちの問題。額が大きければご利益がある、少なければご利益がない、また、“こうしなければいけない”という決まりは何もないんですよ」（同）

　ん〜、そうですか。でも、「入れない」、「５円未満」と回答した人の数も含めると、全体の63％の人が、「お賽銭には０円〜50円未満しか入れない」というのは、ちょっぴり少ない気も。だって、お正月のテレビ番組で見る初詣の中継では、お賽銭箱の中に１万円札とか、もっとたくさんのお金が入っていた気がしません？

　「“丁寧に行いたい”という人は、例えば明治神宮であれば、御祈願や昇殿参拝をしていただき、神様のために御神楽をあげていただくのがよいかと思います」（同）。

　お賽銭の“金額”ではなく、お賽銭を入れる“気持ち”こそ、大事にしたいもの。ところで皆さん、今年の初詣ではお賽銭をいくら入れました？（清川睦子／verb）