社外の打ち合わせに同席したがる…女性64.4%がナシと回答

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 ポリティカル・コレクトネス(政治・社会的に公正な表現)が叫ばれ、パワハラやセクハラへの関心が高まる昨今、嫌われれば、そのリスクは大きい。だが、残念ながら、年齢を重ねて中年になるほど嫌われる言動をしてしまうもの。そこで今回、SPA!では20〜39歳の女性500人を対象にしたアンケートと街頭取材を敢行した。

◆自分にとっては常識の「オレ流」仕事術にご用心

 最もハラスメントの現場になりやすい職場。女性に接する機会が多いだけにいくつもの嫌われポイントが潜んでいる。特にアンケートで厳しい結果が出たのが、プライベートに踏み込むような振る舞いだ。

<仕事における嫌われポイント>
※アンケートで“なし”と答えた女性の割合。1月28〜31日に実施

・仕事のやり取りをする上でLINEなどSNSのIDを聞く 64.6%

・社外の打ち合わせに同席したがる 64.4%

・打ち合わせを頻繁に、かつ対面でしたがる 64.4%

・「マネタイズ」など横文字のビジネス用語を使う 59.4%

・メールよりも電話でのやり取りを重視する 57.2%

・後輩や部下の女性を呼び捨て、もしくは「ちゃん」づけで呼ぶ 52.0%

・グループワークにChatworkやSlackなどを使う 50.1%

・連絡や相談には土日も対応してくれる 40.4%

・アドバイスや注意時に「オレはそう思わないけど」とやんわり伝える 34.6%

・顔色を見て「調子悪いの?」など健康状態を聞く 29.4%
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「『仕事で連絡するから』と言ってLINEのIDを聞こうとする上司は最悪。社用携帯もあるのに何でプライベートなLINEを知る必要があるの?」(23歳・商社)

 効率化を図ろうとしただけなのに……という男性陣の声も聞こえてきそうだが、これについて「若い世代を中心に仕事とプライベートの線引きをしたいという意識が強い」と説明するのは人材育成企業代表の前川孝雄氏だ。

「ワークライフバランスを重視する若者たち、特に女性の場合は自分のペースで働きたいという思いが強い。上司からLINEやSNSで繫がろうとするのはご法度でしょう」

 一方で「連絡や相談には土日も対応」は40.4%と、嫌われポイントは比較的低い。矛盾しているようにも思えるが……。

「自分中心で考えれば、困ったときにいつでも相談に乗ってもらえるのは嬉しいもの。『健康状態を聞く』(29.4%)が比較的受け入れられているのも同様の理由でしょう。ただ、あくまでも相手側から持ちかけられた場合に限定されることには注意しましょう」(前川氏)

 また、SNSのID同様に否定的な意見が多かったのが、「打ち合わせを対面でしたがる」(64.4%)、「メールよりも電話」(57.2%)だ。「社外の打ち合わせに同席したがる」(64.4%)は先輩や上司として不安なのだから、必要最低限の行為なのでは……?

 前川氏は「コミュニケーション方法に対する世代差が表れている」と説明する。

「20〜30代はデジタルネイティブ世代。相手の時間を邪魔したくない、自分も邪魔されたくないと考えています。なかなか難しい問題ですが、若い世代にリアルなコミュニケーションのよさを教えるのも中年世代の役割です」

 自分にとっては当たり前の「オレ流」の仕事術も、思わぬ嫌われポイントになりかねないのだ。

◆呼び捨て・ちゃんづけは相手の同意が大前提

 このほか、意外に嫌われ度が高くなかったのが、「後輩や部下の女性を呼び捨て、もしくは“ちゃん”づけで呼ぶ」(52%)だ。しかし、条件次第ではセクハラ・パワハラにもなりかねないので油断は禁物。

「本人の意向を聞かずに呼び捨てをするのはNG。人や場面によって呼び方を変えるのも最悪です。重要なのは“個”を尊重していると感じられるかですね」(前川氏)

 まずは直接相手に確認を取ってみるのもいいかもしれない。

「信頼関係もないのに呼び捨てにされると、『女性だから舐められているのか』と身構えちゃいます」(26歳・エンジニア)

 馴れ馴れしくしすぎないよう、相手との関係性には注意しよう。

【FeelWorks代表・前川孝雄氏】
400社以上で「人が育つ現場」づくりを支援。青山学院大学兼任講師。『一生働きたい職場のつくり方』など著書多数

<取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/渡辺秀行 アンケート/エコンテ>
※週刊SPA!2月26日号「[嫌われる男子]の特徴」より