By ajjyt

Apple Watch Series 3のジェイルブレイク(脱獄)を可能にするコードが初めて公開されました。

watchOS 4.1 Jailbreak 'JelbrekTime' Released For The Apple Watch

https://wccftech.com/watchos-4-1-jailbreak-jelbrektime-released-for-the-apple-watch/

PSA: First jailbreak for Apple Watch released, but it doesn’t mean much for users yet | 9to5Mac

https://9to5mac.com/2018/08/05/apple-watch-jailbreak/

このコードは自らもデベロッパーでもある「Tihmstar」と名乗る人物が作成・公開したもの。「watchOS 4.1」がインストールされたApple Watch Series 3の脱獄を可能にするコードですが、それ以前のApple Watchシリーズや古いwatchOSはソースコードに異なる部分があるために脱獄はできないとのことです

Tihmstar氏によると今回のコードは「ほぼ完全な脱獄」を可能にするものであるとのことで、次の行為などが可能になる模様です。

・脆弱性「v0rtex」を使ったカーネルへのアクセス

・ファイルシステムを「read」または「write」で再マウント

・ルートへのアクセス(tfp0 patch)

・bootstrap.tarパッケージの抽出

・h3lixカーネルパッチ

Apple Watch向けで初となる脱獄コードですが、あくまで「デベロッパー向け」であり、一般ユーザー向けの内容ではないことには留意が必要です。このコードにより、デベロッパーはwatchOSの内部がどのような設計になっていて何が可能であるかを見ることはできますが、デバイスからCydiaにアクセスするなどの行為はできない状態になっているため、脱獄を行ってもすぐに何かができるというわけではないとのこと。



By Josh Lowensohn

今後、コードが更新されることでユーザーインターフェイスの調整やウォッチフェイス(盤面デザイン)などのカスタマイズが可能になるともみられていましたが、Tihmstar氏は後に「これ以上のアップデートはない」と発表しており、誰もが自由にApple Watchをカスタマイズできるようになるという望みは絶たれた模様です。

あくまで、watchOSを詳細に把握したい人向けという様相の強いJelbrekTimeは、以下のGithubのリンクから入手することが可能です。

GitHub - tihmstar/jelbrekTime: An developer jailbreak for Apple watch S3 watchOS 4.1

https://github.com/tihmstar/jelbrekTime