九州地方にある長崎県は、日本一島が多く、594もの島がある。

そして、歌手、俳優などマルチな分野で活躍する福山雅治さん(49)の出身地だ。

そんな福山さんが、壱岐、対馬、五島列島の島々と一体と化した、県の観光PR動画「体感、長崎の島。」が2018年3月16日からユーチューブなどで公開されている。

「ん〜、これが壱岐というものか」


壱岐・猿岩になりきった福山雅治さん(プレスリリースより。以下同)

動画は、長崎県が日本一の数を誇る島々の認知度向上を目的とした「NAGASAKI BLUE ISLANDS PROJECT」(長崎ブルーアイランズプロジェクト)の第一弾。

「僕は島々のことを知らない。知らないまま伝えることはできない。ドラマでも映画でも、与えられた役を表現するにはその役を体に入れるのだ。物理学者なら物理学者に。弁護士なら弁護士に......」

これまで出演作を思い起こさせるフレーズを言った後、「島ならば?」と手を口元に持っていき、思案した福山さん。

思いついたのは、「そう、島になる」。そして、壱岐、対馬、五島列島の名所となりきるのだった。

「透き通る青い海と1000を超える神社」と紹介された壱岐では、「神秘的なこの海の青さを感じるには島の象徴と一体になるしかない」とし、巨大な猿の形をした「猿岩」の表面に、福山さんの顔が突出し登場してきた。

「ん〜、これが壱岐というものか」と感じる。

猿岩は、黒崎半島の先端にあり、45mの高さをもつ玄武岩。猿の横顔にそっくりで、自然がつくった壱岐のシンボルといえる。

対馬では、緑濃い島々で囲まれた浅茅湾(あそうわん)が紹介され、「青い海には島々が溢れている。この溢れる豊かさを知るには......」と考えた後、「気持ちいい〜」と湾に横たわる。

浅茅湾は複雑な入り江といくつもの島々からつくりだされるリアス式海岸で、全域が壱岐対馬国定公園に指定されている。その雄大な景色を楽しめるシーカヤックツーリングが人気だ。


浅茅湾(あそうわん)

五島列島では、「五島の海の青さは有名だ。どこまでも透き通る青。美しい」と紹介され、高浜が映る。

「あぁ〜、清らか〜」との感想とともに、高浜の海面に福山さんの顔が浮かんだ。

白砂の澄みきった海水浴場で、日本の渚百選や日本の快水浴場百選にもえらばれている。沖に浮かぶ嵯峨島を赤く染めて落ちていく夕日を鑑賞できる。


高浜

光などで五島列島を体感したいと思った福山さんはそれぞれの名所と化した後、最後には長崎の「島」そのものとして、福山さんの顔が浮かび上がる。

見れば見るほど、長崎の島の魅力と、福山さんが島と一体化する様子を鑑賞でき、福山さんが体感した長崎のしまの観光地をもっと知りたくなる動画になっている。