Dバックスの右打者を完璧に封じ首脳陣の起用に応えた前田健太

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【ナ・リーグ地区シリーズ第2戦】

ドジャース 8 - 5 ダイヤモンドバックス ●

<現地時間10月7日 ドジャー・スタジアム>

 ナ・リーグの地区シリーズ第2戦が7日(日本時間8日)に行われ、ドジャースが逆転勝ちでダイヤモンドバックスを下し、2年連続の優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。5回途中から、前田健太が中継ぎ登板。イニングまたぎで打者3人をパーフェクトに抑え、ポストシーズン(PS)自身初勝利を手にした。

 ドジャースは初回、先発投手のヒルが3番ゴールドシュミットに2ランを浴び、2点を追いかけるスタートとなった。それでも2回裏、8番プイグの内野ゴロの間に1点を返すと、4回は相手バッテリーのミスで労せず同点。さらに、1番テイラーが適時内野安打を放ち、3-2と逆転に成功した。

 4回裏にヒルに代打が出たため、ドジャースは5回表から継投策。2番手左腕のシングラーニが先頭の1番ペラルタを二ゴロに仕留めると、右打者が並ぶ状況で今度は右腕の前田にスイッチ。背番号18は、最初に対峙した2番ポラックをあっさり追い込むと、最後はキレのあるスライダーで空振り三振。続くゴールドシュミットもスライダーで遊ゴロに仕留め、わずか5球で強打者ふたりを抑えた。

 その裏、ドジャースは6番フォーサイス、7番バーンズ、8番プイグの3連続適時打で4点を追加。前田は7-2となった6回も続投し、先頭の4番マルティネスを直球で空振り三振。ここでロバーツ監督が交代を告げ、4番手のワトソンが登板。前田は右打者が続く上位陣を9球で片付け、首脳陣の起用にしっかりと応えた。

 その後、5番手のモローが追撃3ランを浴びたが、3点リードの8回一死から、抑えのジャンセンを投入。昨季もポストシーズンで孤軍奮闘した守護神が打者5人をパーフェクトに抑え、ドジャースは本拠地で2連勝を収めた。

 白星はイニングまたぎで打者3人を抑えた前田に付き、これがポストシーズン初勝利。昨季は先発として、地区シリーズ、優勝決定シリーズの計3試合に登板したが、0勝1敗、防御率6.75と苦戦していた。

 アリゾナで行われる9日(同10日)の第3戦は、ダルビッシュ有が先発予定。日本人投手による連続白星で、優勝決定シリーズ進出を決められるか注目だ。