キッザニア東京で9月24日(日)に「つんく♂プロデュース It's a Kids Dance World!」を開催

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音楽家、総合エンターテインメントプロデューサーとして活躍するつんく♂が、キッザニア東京で9月24日(日)に「つんく♂プロデュース It's a Kids Dance World!」を開催する。

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同イベントは、子どもたちがさまざまな感覚を養うことを目的とした、大人と一緒に踊れる本格的なダンスパーティー。最新のJ-POPやアニメソング、昔懐かしい名曲から有名なビルボードランキングナンバーまで、聴くだけで踊りたくなるようなダンスナンバーを家族みんなで楽しむことができる。さらに、パーティー会場らしく大人と同じように子どももおしゃれな姿で楽しめるように専用のブースが設けられており、衣装さえパーティー用にコーディネートしてくれば、メイクやヘアスタイル、ネイルに至るまでスタッフがしっかりと対応してくれる。

今回、このダンスパーティーをプロデュースしたつんく♂にインタビューを行い、イベントにかける思いや、自身の私生活について語ってもらった。

――子どもたちに本格的なエンターテインメントを感じてほしいと考えたきっかけは?

「病気をした後、娘と一緒にOne Directionのコンサートを観に行きました。もちろん子どもに喜んでほしくて連れて行きましたが、実際に音楽を聴いてその空間にいたら僕もすごく楽しくて、映画を観に行ったりするのとは違うワクワク感を感じました。音楽ってこうだったなって、自分が中学、高校生で音楽に夢中になっていた頃の、もう20年くらい忘れていたような感覚がよみがえってきて。その時に、家族と同じ目的で一緒に楽しめる機会はそんなに多くないのではと気付いたんです。だから今回はダンスイベントを通して大人も子どもも家族一緒になって楽しんでほしい。子どもが父親に『この曲はやってるんだよ』って最新の曲を教えたり、父親が『これパパが高校生の時にはやってた曲なんだよ』って子どもに教えてあげたり。音楽ならそういう時代の越え方ができるんじゃないかなと考えました」

――イベントでのこだわりを教えてください。

「一つは、通常の職業体験をしっかりとしたい方もいると思いますので、そういう方とダンスの現場がしっかりと共存できればいいなと思っています。もう一つは、学校でダンスの授業が始まりましたが、ダンスミュージックを心から楽しむ体験をしたことがない子はたくさんいると思っていて。その子たちの最初の第一歩として、ダンスや音楽の楽しみ方について授業とは違うなにかを心で感じてもらえたらなと。会場にはDJブースにDJ台を何台か用意しているので、DJの機械に触れる体験も子どもたちにしてもらいたいと思っています」

――ダンスパーティーに参加する方がより楽しくなるためのアドバイスはありますか?

「社交ダンスとかではないので、ルールもないですし準備もいりません。ただ、プロのカメラマンもいますのでおしゃれして家族写真をしっかり撮ってほしい。七五三や入学式の写真じゃなくて、自分からおしゃれして出かけたきれいな写真をしっかりと残してほしいんです。それから、大人のイメージでパーティーを楽しんでもらえるように、シャンパングラスにカクテルのような雰囲気のソフトドリンクとプチお菓子も用意していますので、おしゃれと共に楽しんでください」

――音楽が楽しいと感じる瞬間はどんな時ですか?

「一つは、自分が作った音楽で世の中が反応してくれること。ライブ会場が盛り上がったりビッグヒットしたり、誰かがカラオケで歌ってくれたりして作ったかいがあるなと思った時ですね。もう一つは純粋にリスナーになれる瞬間。ラジオなどで『この音楽なんやろ』『これ誰やろ』と思った曲を聴き込んでライブやコンサートに行ったり、DJと一緒に音楽をみんなと共有する。これがやっぱり一番楽しいですね」

――プロデュースの楽しさや醍醐味はなんですか?

「単純に音楽をプロデュースして作品に仕上げるという意味では、自分の思い通りの作品にまで突き詰める生みの苦しみです。僕の場合は『モーニング娘。』に関して言うと、育ての楽しみや苦しみも味わってきたので、ただ曲を作るだけではなくアーティスト自体を育てていくことにやりがいを感じますね」

――アイドルグループを育てていくことについて、どのような気持ちで取り組まれていましたか?

「12、3歳でこの世界に入ってきた彼女たちは、ルールだった学校の先生が僕に代わって、説明したものもあれば説明せずに僕が決めてしまって納得できなかった経験もあると思います。でも、成長と共に僕があの時これを言いたかったんだとか、この歌詞には実はこんな意味が含まれていたんだというのが後々分かっていく。そうやって知って気付いていくことが大事だと思うし、それでも納得いかないこともあるかもしれないけど、でもそれも含めて人生体験をしっかりとやってもらう。僕は軸をぶらさないし、方針も変えない。そういう気持ちで接していました」

――音楽活動以外では休日をどのように過ごしていますか?

「最近は、ハワイで息子と過ごす時間が増えたので岬で一緒に釣りをするのが楽しいですね。20cmくらいの大きさのアジやタイの仲間を釣っては妻に刺身にしてもらっています。ちなみに、こないだは息子が『何かに引っかけたな』と思ったら1mくらいのウツボを釣っていました(笑)。料理ならバーベキューが多いですね。一枚焼くのに30分もかかる厚さ4cmくらいの分厚いアメリカ産ステーキを焼きます。火が強過ぎたら硬くなるし、弱過ぎたらいつまで経っても焼けないし、塩の量とか胡椒の量とかも調節して、いかにおいしく柔らかく食べるか。僕のアーティスト心に火をつけるんですよ(笑)」

――これから先、挑戦したいことはなんですか?

「ハワイに住んでいると日本人の芸や全てにおいてのきめ細かさを感じる時があります。100円均一に行ってみてもよくできていて不良品がほとんどない。こんな優秀な国なんだから音楽や映画、エンターテインメントで世界的に評価される人がもっと出てきてもいいはずなのに。僕らは年ですしもう遅いですけど、でもこれから子どもたちをそこに導いてやることはできると思うし、それが大人の役目。クールジャパンという言葉がありますけど、分かりやすく子どもたちを引っぱってあげたい。それがこれからの挑戦です」

――読者の方にメッセージをお願いします。

「イベントは大人も子どもも一緒に楽しめるような空間になっていますし、この日だけのスペシャルな演出がたくさんあります。ぜひ、おしゃれを楽しんだり家族で記念写真を撮ったりしてください。インターネットでいろいろな情報を知る世の中ですけど、実際に行って自分で体験することが将来につながっていくと思っておりますので、このイベントもそのきっかけになればなと思います」

【ウォーカープラス編集部/永田正雄】