XFN-ASIAによると、米製薬大手イーライリリーは9日、同社が、統合失調症治療薬「ジプレキサ」を服用した際の高血糖や糖尿病の誘発リスクを適切に表示していなかったとして訴えられていた問題で、原告の75%に当たる約8000人と和解することで原則合意したと発表した。

  同社は、今回の和解で、6億9000万ドル(約740億円)の基金を設立し、第2四半期に少なくとも7億ドル(約750億円)の税引き前費用を計上する予定。最終合意の時点で、医師や医療専門家に対する訴訟も取り下げられる。今回の和解では、ジプレキサを服用し、糖尿病関連の健康障害を患ったと主張している原告が対象となっており、弁護士が和解に参加しなかった原告は対象外となる。また、同社は、ジプレキサに関する残りの訴訟では、引き続き、同薬に問題はなかったと主張していく方針を明らかにした。 【了】