米ロッキード・マーティンが航空自衛隊向けに開発中のステルス戦闘機「F−35A」が24日、初飛行に成功した。一方、中国のステルス戦闘機「殲−20」の量産機第1号がこのほど中国空軍に引き渡されたとの報道について、中国メディアの観察者は28日、東アジアは「第5世代の戦闘機時代を迎えた」と伝えている。(イメージ写真提供:123RF。F−22戦闘機)

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 米ロッキード・マーティンが航空自衛隊向けに開発中のステルス戦闘機「F-35A」が24日、初飛行に成功した。一方、中国のステルス戦闘機「殲-20」の量産機第1号がこのほど中国空軍に引き渡されたとの報道について、中国メディアの観察者は28日、東アジアは「第5世代の戦闘機時代を迎えた」と伝えている。

 記事は、日本と中国について「西大西洋において最強の航空戦力を持つ国同士」であると指摘しつつ、「F-35A」の初飛行成功と、「殲-20」の量産機第1号の引き渡しは西大西洋における安全保障の情勢を変化させる出来事だと指摘。特にF-35Aは今後数年のうちに最大42機が日本に配備される計画があることを伝えた。

 「殲-20」の量産機第1号の引き渡しについては、中国軍による正式な発表はないものの、中国の各メディアが写真とともに、「殲-20」の量産機第1号が中国空軍に引き渡された模様と伝えているのは確かだ。

 記事も「生産の速度とテスト飛行に進捗から見ても、引き渡されたとの見方は相当信頼度が高い」と伝えており、「F-35A」の初飛行成功と「殲-20」の量産機第1号の引き渡しがほぼ同じタイミングだったことは東アジアが「第5世代の戦闘機時代を迎えた」ことを意味するものだと主張した。

 さらに、「殲-20」の量産機が中国空軍に引き渡されたことで、「日本と中国の航空戦力」が逆転したと主張。航空自衛隊がF-2戦闘機の試験飛行を行っていた1990年代、中国はまだ殲-10、殲-11のいずれも試験飛行すら行っておらず、Su-27が中国空軍の主力戦闘機だったと指摘、それから一気に中国は戦闘機開発を進め、今や日本と中国の航空戦力は逆転したと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF。F-22戦闘機)