写真はフジテレビ公式HPより

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 女優の松嶋菜々子(42)がドラマ『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)で主演を務めることが明らかになった。連続ドラマとしては2013年の『救命病棟24時 第5シリーズ』以来、3年ぶりの出演となるが、関係者の間では「かつての勢いはなく、勢いのないフジテレビを象徴するようなキャスティング。もう賞味期限切れなのでは」などと否定的な声が上がっている。

『営業部長 吉良奈津子』の役所は、仕事と家庭の両立に奮闘する女性。プライベートでも2001年に反町隆史(42)と結婚し、現在は2児の母でもある松嶋は適任のようにも見えるのだが、なぜ期待値が低いのか? その理由について、スポーツ紙記者が分析する。

「2011年に主演した『家政婦のミタ』が良すぎたというのがある。最終回では平均視聴率28.7%を叩き出しましたからね。以前の美人女優のイメージから、演技力も着実に兼ねたベテラン格へとシフトしていくかと期待されていたのですが……その後の『救命病棟24時 第5シリーズ』では思っていたほど視聴率が伸びなかった。平均視聴率が20%を超えていたあのシリーズで、第5シリーズは14.6%と急落。第8話では11.3%と、あわや一桁に落ちかけましたから。松嶋は今、壁にぶつかっている段階に思えます」

 要因には、大和撫子然りとした美貌の“劣化”も関係しているかもしれない。2015年8月にTBSのスペシャルドラマ『レッドクロス 〜女たちの赤紙〜』に出演した際の松嶋には、「かつての松嶋ではない」「おばさん化した」との声も多く聞かれた。あれだけの美人でも厳しい評価をされてしまうあたりは女優業の厳しさと言えるが、それゆえ「ベテラン格へのシフト」は急務と言えるのかもしれない。

 さらに気になるのが、松嶋夫婦の私生活だ。

■1700万円の賠償金が発生したドーベルマン事件

 災難もあった。2011年に夫婦で飼っていたドーベルマンが同じマンションの住人にかみつく傷害事件を起こし、マンションの管理会社との間で裁判に発展。結局、2013年に松嶋と反町側が敗訴となり、約1700万円の損害賠償命令を受けたことも報じられていた。

「視聴率低迷にドーベルマン事件、そして裁判と、最近の松嶋にはあまり良い話がありません。また、今回のドラマに関しても、当初予定していたより大幅に発表が遅れたとか。局の中でも何かトラブルがあったのではないかと見られています」(前出・スポーツ紙記者)

 放送前から不穏な空気が漂う現状から、松嶋は視聴率で名誉挽回できるだろうか。フジテレビといえば、今期の連ドラは福山雅治(47)主演『ラヴソング』、芦田愛菜(11)主演の『OUR HOUSE』など片っ端からジリ貧状態。松嶋と共倒れなんてことも有り得そうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。