95%以上の駅で利用者数が増加した一方、上野駅などでは利用者が減少(画像出典:東京メトロ)。

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東京メトロが2015年度の決算を発表。増収増益でしたが、上野駅など一部の駅では利用者数が減少したといいます。

上野駅で銀座線に乗り換える利用者が減少

 東京メトロは2016年5月11日(水)、景気回復による経済活動の活性化などに伴い、2016年3月期決算は増収増益であったと発表しました。

 東京メトロ全駅のうち、95%以上の駅では利用者が増加しましたが、一部の駅では利用者が減少。上野駅では利用者が前年比で1000人以上減りました。

 銀座線では都心部の各駅へ向かう利用客が、上野駅からは減少した一方、新橋駅からは増加しています。東京メトロはその原因のひとつとして、銀座線と一部区間が並行している上野東京ラインが2015年3月に開業し、上野駅でJRから銀座線に乗り換えていた利用者が、新橋駅で乗り換えるようになったと分析。上野東京ライン開業による影響額については、およそ4億円の減収と推計しています。

 このほか、東京メトロは利用状況として、訪日外国人向け企画乗車券の発売実績が、推計で前年度の2倍以上になったことや、オフピーク通勤をする人が増加していることなども挙げています。