“頂の景色”を見に行こう! 演劇「ハイキュー!!」出演 須賀健太&木村達成インタビュー
漫画×演劇×映像のハイブリッドパフォーマンスで魅せるハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」。昨年12月に初演を終えてからの“速攻”再演が、4月8日からスタートする。天真爛漫でバレーボールが大好きな日向翔陽と、プライドが高くコート上の王様と呼ばれる影山飛雄。両極端なふたりが“頂の景色”を目指して切磋琢磨していくアツい青春物語が見物の本作。日向役の須賀健太と影山役の木村達成が、初演の振り返りから再演に向けての意気込みを語ってくれた。
撮影/すずき大すけ 取材・文/渡邉千智(スタジオ・ハードデラックス)
ヘアメイク/山崎照代【須賀】、伊佐千秋(LaRME)【木村】
衣装協力/COMMUNE DE PARIS / WANDERLUST DISTRIBUTION inc. (tel.03-3797-0997)【木村】
――演劇「ハイキュー!!」、再演おめでとうございます! 再演が決定したときのお気持ちは?
須賀 最初聞いたときは「再演なんだ!?」ってビックリしました。初演が終わってすぐに再演が決まるというのは、初演のストーリーを見たいと思ってくださっている方がそれだけたくさんいるんだろうなって。
木村 いままでやってきたことは間違いじゃなかったって思えたよね。今まで以上に頑張りたいという気持ちが沸いてきました。
須賀 僕らからすると、再演というより凱旋公演に近い感覚かもしれない。初演のときの気持ちから途切れずに臨めるのではないかと思います。
――千秋楽ではみなさん目に涙を溜めて演技をされていましたね。
須賀 ハイパープロジェクション演劇ということで「新しい演劇を作りましょう」という言葉からスタートして、本当にゼロから作り上げてきたんですが、千秋楽では、思い描いていたものが形になったっていう…。千秋楽の芝居中、最初に泣き始めたのは達成なんですよ。
木村 目に砂が入っただけですよ。
須賀 演技中に涙声になっているので、パッと見たら泣いていて「えっ!?」って(笑)。
――そういう須賀さんもウルウルしていたような…?
須賀 あー…僕も目に砂が入って。
木村 (笑)。
須賀 …とくに、最後の円陣を組むシーンはヤバかったよね。全員で「オース!!!」と言ったあとゆっくり顔を上げるんですけど、みんな目が真っ赤なんですよ。それを見てまた胸が熱くなる。あのあとのスローモーションの演技は、みんな泣きながらやってましたね。
――やっぱり千秋楽はグッと来るものがあったと。
須賀 公演に順位を付けるわけではないですが、千秋楽は限界の1個上…それこそ“頂の景色”を全員で見たんです。
木村 うん。公演後、このまま家に帰りたくない、みんなとまだ一緒にいたいって思うくらいテンションが上がっちゃって。
須賀 千秋楽後、烏野のキャスト全員でそのまま遊びに行ったよね。
――千秋楽後に!?
木村 次の日から稽古に入るキャストもいたのにね(笑)。
須賀 声を掛けたら烏野全員来たんですよ。みんなで「千秋楽よかったよなー!」って話をしながら最高の夜を過ごしました。
――演劇「ハイキュー!!」の現場はどんな雰囲気なんですか?
須賀 スタッフの方々の、役者に対するリスペクトがスゴいです。ありがたいことに、僕らキャストに作品作りを任せてもらえることが多いですね。
木村 みんなで一緒に作ったっていう。
須賀 そう。自分たちが作ったっていう自負があるので、そこは役者として感じるものとはまた違った達成感がありました。
――どんなところで意見を求められたりしたのでしょう?
須賀 お芝居に関してはほぼ全部です。とくに試合のシーンはローテーションがあるので、見え方だけじゃなくて「ルール的にはココにこの人がいないとおかしいから」って意見を出し合ったりしました。
木村 アンサンブルの動きや掛け声も、だよね。
須賀 うん。自分たちで考えた芝居を演出のウォーリー(木下)さんに発表して、「じゃあ、ココはこう使って、こう変えましょう」という指示を出してもらっていました。
――初演のときのお稽古場の雰囲気はどうでしたか?
須賀 原作通りのチームの雰囲気が出ているなと思いました。たとえば青葉城西は、静かに話し合っている感じだったんですけど、それに比べると僕らは激しかったかも(笑)。
木村 常に意見をぶつけ合っていたよね。
――それは、たまたまキャストのみなさんがそういうタイプだったんですか? それとも意識して?
須賀 最初はみんな意図的に、原作のチームカラーに近づけようとしていたところはあるかもしれない。
木村 一番初めの稽古はみんな静かだったよね。
須賀 そりゃあ、最初から烏野の雰囲気だったら大変でしょ(笑)。
木村 確かに(笑)。しかし、烏野のキャストはみんな個性が強すぎる。
須賀 とくに、月島 蛍役の小坂涼太郎くんはすごくイジり甲斐があるキャラクターで。
木村 10イジったら100返ってくる、みたいな。
――そうなんですか!
木村 通し稽古のとき、公演後のキャスト挨拶は、毎日小坂涼太郎を指名していたよね。しかも今日の公演はどうだったか、というのをラップでやらせるという(笑)。
須賀 彼はラップが得意なんです(笑)。稽古の後半にいくにつれて、ラップのクオリティもどんどん上がっていたのが面白かったなぁ(笑)。
――お稽古終わりでご飯を食べに行ったりもしました?
木村 もちろん! そういえば健太の誕生日もみんなで祝ったよね。
須賀 烏養繋心役の(林)剛史さんに「飯行こうよ」って誘われてお店に行ったら、キャストが全員集まっていて。わざわざみんな1回帰るフリして同じ店に集まってくれていたんです。やられたー!って思いました。
撮影/すずき大すけ 取材・文/渡邉千智(スタジオ・ハードデラックス)
ヘアメイク/山崎照代【須賀】、伊佐千秋(LaRME)【木村】
衣装協力/COMMUNE DE PARIS / WANDERLUST DISTRIBUTION inc. (tel.03-3797-0997)【木村】
初演でやったことは間違ってなかった
――演劇「ハイキュー!!」、再演おめでとうございます! 再演が決定したときのお気持ちは?
須賀 最初聞いたときは「再演なんだ!?」ってビックリしました。初演が終わってすぐに再演が決まるというのは、初演のストーリーを見たいと思ってくださっている方がそれだけたくさんいるんだろうなって。
木村 いままでやってきたことは間違いじゃなかったって思えたよね。今まで以上に頑張りたいという気持ちが沸いてきました。
須賀 僕らからすると、再演というより凱旋公演に近い感覚かもしれない。初演のときの気持ちから途切れずに臨めるのではないかと思います。
――千秋楽ではみなさん目に涙を溜めて演技をされていましたね。
須賀 ハイパープロジェクション演劇ということで「新しい演劇を作りましょう」という言葉からスタートして、本当にゼロから作り上げてきたんですが、千秋楽では、思い描いていたものが形になったっていう…。千秋楽の芝居中、最初に泣き始めたのは達成なんですよ。
木村 目に砂が入っただけですよ。
須賀 演技中に涙声になっているので、パッと見たら泣いていて「えっ!?」って(笑)。
――そういう須賀さんもウルウルしていたような…?
須賀 あー…僕も目に砂が入って。
木村 (笑)。
須賀 …とくに、最後の円陣を組むシーンはヤバかったよね。全員で「オース!!!」と言ったあとゆっくり顔を上げるんですけど、みんな目が真っ赤なんですよ。それを見てまた胸が熱くなる。あのあとのスローモーションの演技は、みんな泣きながらやってましたね。
――やっぱり千秋楽はグッと来るものがあったと。
須賀 公演に順位を付けるわけではないですが、千秋楽は限界の1個上…それこそ“頂の景色”を全員で見たんです。
木村 うん。公演後、このまま家に帰りたくない、みんなとまだ一緒にいたいって思うくらいテンションが上がっちゃって。
須賀 千秋楽後、烏野のキャスト全員でそのまま遊びに行ったよね。
――千秋楽後に!?
木村 次の日から稽古に入るキャストもいたのにね(笑)。
須賀 声を掛けたら烏野全員来たんですよ。みんなで「千秋楽よかったよなー!」って話をしながら最高の夜を過ごしました。
チーム烏野 愛されキャラは?
――演劇「ハイキュー!!」の現場はどんな雰囲気なんですか?
須賀 スタッフの方々の、役者に対するリスペクトがスゴいです。ありがたいことに、僕らキャストに作品作りを任せてもらえることが多いですね。
木村 みんなで一緒に作ったっていう。
須賀 そう。自分たちが作ったっていう自負があるので、そこは役者として感じるものとはまた違った達成感がありました。
――どんなところで意見を求められたりしたのでしょう?
須賀 お芝居に関してはほぼ全部です。とくに試合のシーンはローテーションがあるので、見え方だけじゃなくて「ルール的にはココにこの人がいないとおかしいから」って意見を出し合ったりしました。
木村 アンサンブルの動きや掛け声も、だよね。
須賀 うん。自分たちで考えた芝居を演出のウォーリー(木下)さんに発表して、「じゃあ、ココはこう使って、こう変えましょう」という指示を出してもらっていました。
――初演のときのお稽古場の雰囲気はどうでしたか?
須賀 原作通りのチームの雰囲気が出ているなと思いました。たとえば青葉城西は、静かに話し合っている感じだったんですけど、それに比べると僕らは激しかったかも(笑)。
木村 常に意見をぶつけ合っていたよね。
――それは、たまたまキャストのみなさんがそういうタイプだったんですか? それとも意識して?
須賀 最初はみんな意図的に、原作のチームカラーに近づけようとしていたところはあるかもしれない。
木村 一番初めの稽古はみんな静かだったよね。
須賀 そりゃあ、最初から烏野の雰囲気だったら大変でしょ(笑)。
木村 確かに(笑)。しかし、烏野のキャストはみんな個性が強すぎる。
須賀 とくに、月島 蛍役の小坂涼太郎くんはすごくイジり甲斐があるキャラクターで。
木村 10イジったら100返ってくる、みたいな。
――そうなんですか!
木村 通し稽古のとき、公演後のキャスト挨拶は、毎日小坂涼太郎を指名していたよね。しかも今日の公演はどうだったか、というのをラップでやらせるという(笑)。
須賀 彼はラップが得意なんです(笑)。稽古の後半にいくにつれて、ラップのクオリティもどんどん上がっていたのが面白かったなぁ(笑)。
――お稽古終わりでご飯を食べに行ったりもしました?
木村 もちろん! そういえば健太の誕生日もみんなで祝ったよね。
須賀 烏養繋心役の(林)剛史さんに「飯行こうよ」って誘われてお店に行ったら、キャストが全員集まっていて。わざわざみんな1回帰るフリして同じ店に集まってくれていたんです。やられたー!って思いました。