『娼婦たちから見た日本』(八木澤高明/著、角川書店/刊)という本は、日本の娼婦に焦点を当てた一冊だ。日本には神奈川県の黄金町や三重県の渡鹿野島、沖縄県の基地周辺など、花街として有名な地がいくつかある。現代の日本で春を売るのは、多くがタイやインドネシアから出稼ぎに来る女性たちだった。本書は、フリーランスのカメラマンである著者が日本・アジア各地で娼婦や元娼婦たちを10年以上にもわたって取材し続けたル