東京・渋谷の繁華街。夜遅くまで続く人ごみの中、路上に座り込んでいる若者を目にすることがある。ずいぶん若い、高校生らしい姿を見ることも珍しくない。いつの時代にもいる、いわゆる「不良」だ、と決めつけるのは簡単だが、本当にそうだろうか。「家庭にも学校にも居場所を見つけられず、“難民”のように町をさまよう高校生は、決して特別ではありません。ごく普通の高校生が、そうなっている例は多いんです」そう語るのは