炭素原子が管状に連なったカーボンナノチューブは、軽量かつ強靱、高い導電性を備えているため、半導体材料や構造材料への応用が進められている。テキサス大学のRay Baughman博士をリーダーとする国際研究チームが開発したのは、カーボンナノチューブの撚り糸でできた人工筋肉だ。これは自重の10万倍の物体を持ち上げることができ、収縮する際には天然の筋繊維の85倍もの力を出すことができるという。研究チームは、ロウソクなどに