「携帯電話が普及していたら、ドラマ『東京ラブストーリー』は成り立たなかった。」そんな話を読んだのは、人気脚本家、北川悦吏子さんのエッセイだったと思う。確かにその通りだと大いに納得したのを覚えている。『東京ラブストーリー』とは、まだ携帯電話がさほど普及していなかった1991年にフジテレビ月曜9時、いわゆる“月9”の枠で大ヒットした恋愛ドラマだ。タイトル通り、舞台は東京。織田裕二扮するサラリーマン「