「期待に沿えず、おわびする」。前尼崎市長の稲村和美氏は神戸市内の事務所でこのように語り、肩を落とした。「選挙はゴールではなくスタート」と話し、再選した斎藤元彦前知事に県政の立て直しを求めた。報道各社が午後8時すぎから続々と斎藤氏の当選確実を伝えると、事務所内では落胆の声が広がり、涙ぐむ関係者も。選挙戦では立憲民主党や一部自民党の県議、県内首長などから幅広い支援を受けた。稲村氏は敗因について、