「引退届は私の万年筆で大泣きしながら書いていた。辞めたくないよ、菜七子だって。俺は死ぬまで、泣きながら菜七子が引退届を書いていた姿を忘れない」10月11日、茨城県のJRA美浦トレーニング・センターで取材に応じたのは、JRAの藤田菜七子騎手の師匠である根本康広調教師だ。「藤田騎手は本当はまだ辞めたくないと思う」という内容を繰り返し、無念の表情で語っていたという根本師の談話は、各紙が報じている。藤田騎手は9