一点を見つめながら、その時を待ち続けた。10月20日、17時に始まったドラフト会議。その少し前に記者会見のテーブルに多賀章仁監督と並んで座った近江高の山田陽翔は、表情を変えることなく正面に設置されたモニターを見つめていた。現在はプロに向けて体づくりに励んでいると語る山田陽翔5位指名への率直な気持ち「ドラフト当日はとくに何も変わったことはなくて、前日も普通に眠れましたし、授業もいつもどおり受けました。