北朝鮮のメディアは、権力の側が国民に押し付ける内容がほとんどで、人々が「知りたい」と望む情報はきわめて少ない。娯楽的な要素も少なく、事件や事故の報道は、有線ラジオの第三放送や、政治講演会において思想統制などに利用する価値のあるごく一部が伝えられるだけだ。国民の多くが「禁制」である韓流にハマってしまう背景には、情報や娯楽への欲求を満たすだけのものを提供できない、情報政策の稚拙さがあると言えよう。そう