社会主義計画経済システムを採用していた旧共産圏諸国では、働いても働かなくても給料は同じであることから、労働忌避現象――つまりは「サボタージュ」が広がった。旧ソ連などでは刑事罰の対象とすると同時に、大増産運動などで生産性向上を図ったが、さほど意味はなかった。改革開放が始まった後の1990年代の中国ですら、国営百貨店の店員はショーウィンドウに突っ伏して昼寝し、物を買いに来た客が店員を起こそうものなら、罵倒