北朝鮮の最北端、咸鏡北道(ハムギョンブクト)穏城(オンソン)郡。中国との国境を流れる豆満江のすぐそばには、海抜239メートルの旺載山(ワンジェサン)がある。この地は1933年3月11日、後に主席になる金日成氏が、川を越えて当時の日本の植民地支配下にあった穏城に入り、抗日パルチザン闘争を朝鮮にも拡大する戦略を示した「旺載山会議」が開かれたところ、というのが北朝鮮の公式の歴史だ。一帯は旺載山革命史跡地に指定され