今から61年前、旧優生保護法による不妊手術を強制されたことで、精神的苦痛を受けたとして、東京都内在住の男性(75)が5月17日、損害賠償3000万円をもとめる国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こした。男性はこの日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いて「人生を返してください」と訴えた。●「何の説明もなく不妊手術を受けさせられた」訴状などによると、男性は1957年(当時14歳ごろ)、宮城県内の病院で、何の説明もなく