秋になると書店にはずらりと京都の本が並ぶ。紅葉といえば京都とばかりに名所満載のガイド本や特集雑誌が平積みだ。秋に限らず、春と言えば京都、夏と言えば京都、冬も京都と年がら年中、京都へ誘う本が発売され、どれを選んでいいのか正直わからない。かなり飽和状態の京都本のなかで群を抜いて人気なのは「京都ぎらい」(井上章一朝日新書)だ。人気があるけど実際向き合うと面倒くさい京都についてずばり書き、発売して1年経っ