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ソーシャルネットワークはトランザクションを監視し、おそらくそれを利用するだろう

3月17日、フェイスブックはMessengerアプリを通じて知人に送金できる新機能を発表した。しかしこの事は今まで以上に個人情報をSNS上に曝すリスクを伴う。

ステップはシンプルな物だ。フェイスブックの画面下部、スクリーンキーボードの直上に$マークが追加される。これをタップし金額を入力する。続いて引き落としに使うデビットカードの情報を入力しSENDボタンを押すだけだ。

知人からの送金を受け取るには、会話を開いてデビットカードの情報を入力すればそれで良い。銀行によっては実際の処理に1-3営業日ほどかかるかもしれないが、フェイスブックによれば送金処理同様に「すぐに処理される」という。

このサービスは米国のユーザー向けに、今月には開始されるという。

フェイスブックにメッセージングされるあなたの出費

2011年、フェイスブックはそのメインサービスから独立した肝入りのMessengerをリリースした。このアプリはアップルやグーグルのアプリストアにおける無料アプリのランキングのトップの常連となるなど人気を博していたが、ユーザーが何時、どこでどの様にそれを使うのか、ユーザーがそれを使う時は縦画面か横向き画面のどちらを多く使うか、その他様々な情報を収集して回るという裏の顔があった。

これらのことを考えると、モバイル支払いにMessengerを使う事に関して、プライバシー及びセキュリティの観点からそれを思いとどまる十分な理由があるように思える。Messengerの設定で情報の削除はできるようだが、フェイスブックはデビットカードの情報をデフォルトで保存するようだ。

何時誰に送金し、それが受け取られたのは何時かという事が分からない事を良しとする人がいるとは考えられない以上、フェイスブックはおそらく取引履歴についても記録するだろう。

これはフェイスブックからすれば疑いようなく、あなたの関係などについてより深く理解するための大きな情報源となるだろう。またハッカーもあなたのアカウントを脅かすのに有用な物だと考えるだろう。

セキュリティ及びファイナンシャル情報について、フェイスブックに質問を投げかけた。以下が広報からのコメントだ。

ユーザーとフェイスブック間の通信は常に暗号化されており、保存された全てのカード情報も常に暗号化されます。フェイスブックが顧客にとって信頼できるところであるという事に重点を置いており、フェイスブックに保存された情報に対する許可されないアクセスを防ぐために数多くの予防策を講じています。これらの情報は幾層ものハード及びソフトによる保護レイヤーで防御されたサーバーに保存されます

トランザクションで何の情報が保存されるのか、得られたそれをどのように使うのかという質問に対して、フェイスブックからの回答は返ってきていない。回答が得られ次第報告する。[更新:フェイスブックから、その情報により、ユーザーはメッセンジャーでのトランザクションの履歴を見ることができるという回答があった]

ユーザー同士で送金できるように試みたSNSはフェイスブックが最初ではない。去年11月、SnapchatがSnapcashという送金サービスを公表した。中国のSNSであるWeChatも同じようなサービスを提供している。

トップ画像提供:Keith Cooper

Alicia Eler
[原文]